ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ご飯大好き人間です。

2021-06-09 21:42:55 | つれづれ

 

やっと買えました。土鍋があるからと思っていたのですが、

その土鍋が「あやしく」なってきたのでついに購入。

実はまだ使っていません。おいしいだろうなぁと思いつついつものように炊飯器…

やってしまってから、あ、また「お試し炊き」しそびれた…です。

黒くて見づらいので少し明るくしました。黒い蓋が中蓋、青い縞模様が外蓋です。

 

さてさて、たいしたお話ではないのですが…。

少し前のモーニングショーで「炊飯器の内釜でお米を研ぐ」ということについてやっていました。

これ、いわゆるSNSで出たお話で、私も別サイトでみたのですが、

ある男性が友人たちの前で、自分の彼女のことを「こいつ、炊飯器の内釜でコメとぐんだ」と

言ったのだそうです。「ありえないだろ~」の意味ですね。

これに対してのあれこれ回答は載せませんが、ほとんど「別にそんなのかまわない」

「普通だ」「そんなことで自分の彼女をバカにするなんて」でした。

あららこんなことが話題になるのね、と思っていたら朝の放送です。

それに対してのコメンテーターやMCさんやリポーターの意見やお話を聞いていて、

事の是非よりも「ジェネレーション・ギャップ」を感じてしまいました。

 

結論から言えば、内釜でお米といでも何の問題もありません。

これについて、あるメーカーが「やめてほしい」といっていたとか。

内釜に傷がつくからどうのこうの。

私聞いていて、あぁ出て行って「そうじゃなくてね」と話したいわ、もぉ…と苦笑しました。

 

そもそも、お米を研ぐのはなんのためか…米粒についているヌカやごみを取り去るためです。

私が子供のころの「届けられてくるお米」、配給米といいましたし、米は専売でしたから、

通帳があったし…そんな時代です。その頃のお米は、精米技術がいまほどよくありませんでしたから、

米粒にヌカがまだ残っていましたし、細かいもみ殻の残りとか、ごくちっちゃい石とかが入ってました。

年に1回や2回は、研いでも流れなかった小石をガリッと噛んでしまったものです。

だから親の年代は何度も水を替えて、お米をといだのです。

元々お米を「研ぐ」という言葉からして、なんで「洗う」じゃないの?です。

つまりは、昔のお米はまだヌカが残っていたから、これを取らないと、

炊きあがりにヌカ臭いにおいが残ったりしたのです。だからこすり合わせてヌカをとる、ので

洗うではなく研ぐ、だったわけです。

今の精米機は性能がとてもよくなっていますから、ヌカもそんなに残っているわけではありません。

なのでそんなにガシガシと研ぐ必要はありません。

お米は最初に入れた水をよく吸いますから、入れたらまずさらっとかき回して水を捨てる。

あとはゴミやわずかな残りのヌカをさっととるくらい、でOKです。

 

テレビでいっていた「内釜で米を研ぐことがいいとか悪いとか」、これって傷がつくとかどうとかよりも、

もっと「なぜ?」を広げてほしいと思っています。

最近の炊飯器は、ほとんど内釜はテフロン加工。実はこれがクセモノなわけです。

テフロン製品の場合、だいたい謳われているのは「くっつかない」。

確かにくっつきませんが、炊飯器の場合、かわりにおこげもできません。

我が家の炊飯器もテフロンなのですが、これを買ったときは「壊れた!早く!ついでに『価格』!」で、

チャチャっと選んだものです。これもすでに傷がついています。

テフロンの傷は、少しずつ広がったりして剥げていきます。毒性はないのですが、なんかねぇ。

内釜で米を研ぐな…の中に「傷がつくから」があるわけですが、これって道具を使ったりすると…なんですね。

例えば寒い朝などは、冷たい水で米研ぎしたくない…と、泡だて器とか玉杓子で研ぐ人がいるのですと。

気持ちはわからないでもありませんがねぇ。小さな傷から広がるのですよね。

 

その前に…です。「傷つくから」はお釜優先。でも実は、お米のことを優先しないとです。

米研ぎは優しく手早く…泡だて器とかしゃもじは使わないというのは、内釜の傷もさることながら、

米が壊れる(割れる)のを防ぐため…です。お米が欠けたり割れたりすると味が落ちます。

母は農家の娘でしたから米の扱いは丁寧で、米研ぎをした後ざるにあけ、

それをお釜に移すとき、最後の方はとんとんときっちり叩いていました。

するとざるの底に元々の欠けた米や研いでちょっと割れたお米が残ります。

母はこれを「小米(こごめ)」と言っていて「小米は鳥のエサ」と、勝手口の外に撒いていました。

そんな母の言葉や、やっていたことを見てきた私は、「小米」は外に撒きたいと思いますが、

精米機の発達で、今は小米なんかほとんど残りゃしない…です。

昔と今のお米の違い、ちょうど私くらいの年齢や、その年の親に育てられた人は、

まだまだ米はしっかり研がないと…という気持ちがあるやもしれません。

今はざっとかき回して2回くらいでいい、とも言われます。水が透明になるまで…ダメですよー。

 

もうひとつ、ある男性、今年から大学に行くのに一人暮らしを始めた…と。

その男性がSNSで「1日3合というから、3合炊いたら炊飯器に山盛り炊けてしまった」

このかた、内釜の「3」の線までお米を入れたのですと。

水は何となく母親が米の上までいれていたのでそうしたらしいです。

これについたコメントで「内釜の線は水の線ということを知らないのがヘン」とか、

「いい年をしてそもそも3合の米がどれくらいかも見当が付かないのか」とか。

更にこの男性が「とりあえず友人がおかずを作ってきてくれたので、山ほどのご飯も

ちゃんと食べられた」と山盛りご飯の写真があったのですが、

そこになんとお箸が突っ立っていました。

コメントでは「炊き方もだけど、ご飯に箸を突き立てるなんて、そこから親が教えたほうが」とか…。

まあ暮らし方はいろいろですけれど、毎日ずっと一緒にいる間に、

親は子に言葉で教え、子は親を見て暮らす…それがあれば、こういうトラブルは起きないはず、

などというのも古いんでしょうかね。

今は子供が通学や通勤で自立して外に出るのも多い時代です。

「困らないように」といろいろ教えておくことは、男女の違いにかかわらず必要なことだと思います。

 

さてさて、この土鍋、慣れるまではできるだけ炊きあがりまでそばについていたいですから、

落ち着いて炊けるときまで、ちと待っていてもらうことにします。

ご飯大好き人間が、糖質控えるために小さなお茶碗でぼそっと食べているのです。

あぁぁ大盛りご飯に梅干しとおしんこ、卵焼きに味噌汁で朝ごはん食べたいですー。

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