飾ってしまわないと、またずるずるの先に延ばしますからねぇ、お飾りに突入しました。
まだ母から譲られた大きな立ち雛や、お道具類が出ていないのですが、本日これまで…です。
毎年並べ終わると写真を撮って「来年、これを参考にして並べれば…」なんぞと思うのですが、
いつも忘れて「あっこの台はほんとは、こっちのお雛さんのだっけ。いいよね貸しっこしようね」とんかなんとか、
テキトウなことをつぶやきながら、並べてしまうのです。それでも懲りずに、また写真撮ったというわけで…。
さて、昨日いろいろお話ししましたが、現物で…見てみましょう。
まず、初節句のお祝いにお雛様を送るのは、だいたい「女親の実家」…なのですが、
なぜか実父の実家からもきたそうで、私は同時に二組もらったわけです。
どちらもまだ戦後すぐのことで、モノのない時代ですから小さいもの。
よかったですよーこれで両方から、「♪人形のきゅうげつ~」とか言ってりっぱな七段飾りが二つもきたら、
出して飾るどころか、寝るところがなくなりますがな。こりゃ今でもかわりまへん。
子供のころは、よその立派なお雛様がうらやましいと思ったこともありますが、
今となっては、小さいからこそちょいと出して、毎年飾れる…ありがたいと思っています。
で、まずは昨日お見せしましたのが「木目込み」の方、もうひとつは五段飾りで「土人形」です。
「ご夫婦」がこちら…なにしろ土ですから汚れてしまって…ところどころ欠けもありますが、
幸いにも台座とか後ろ側とかで、お顔は欠けていません。
このお飾りの三人官女がこちらですが、大きさ比較にケータイを並べてみました。お豆さんでしょ。
さすがにここまで小さいと、お歯黒殿上眉はナシですね。
それとこの官女様は立ち姿2に、すわり姿1、この逆もありますが、ひとりのものを真ん中に。
で、それが「既婚者」であることが多いです。
はいアップ、ちゃんと「加えの提子・三方・長柄の銚子」を持っています。
これは「江戸風」つまり「武家風」ですね。
で、次は五人囃子。右端の「謡」が持っているのが「扇子」ですが、
隣の「笛」が、なんせ線一本描いてあるだけなので、笛より扇子の方がデカイんかい…と毎度思っています。
次が「随臣」、これはどちらも同じ顔立ちで同じ着物…で、右がスキンヘッドに見えますが…
うしろを見ると、ちゃんと白髪です。目じりの小じわでも描いておいてくれたらいいのに…?
実は、すっかり汚れていますのでわかりづらいのですが、老人の方は肌色、若い方は白塗りの顔なんです。
首筋(というほど、首はありませんが)あたりに肌色が残っています。そこはかとなく哀愁漂う後姿?
それから「仕丁」、武家風なので、「台笠」「沓台」「立て傘」です。
この「布包み」を見ると、あぁあれって思い出しますでしょ。
このお雛様には、屏風(正確には衝立)、雪洞、菱餅、「右近の橘・左近の桜」が付いているのですが、
雪洞はさすがに針金がまがって崩壊…(それでも捨てずにとってあるワタシって…)、屏風、菱餅と「橘・桜」が残っています。
この「橘・桜」がねぇ…子供心に「お菓子」に見えて…。
昔のひとって、毎日三色のお餅や、こんな大きなお菓子食べてたんだーと、ホンキで思ってました。
で、全部飾りますと、こうなります。雪洞は後年買った「箸置き」。
台はひっくり返すと底板を元々つけていなくて、そのままお雛様の収納箱になります。コンパクト!
実は、この官女さんより、まだ小さい官女さんがいます。指先くらいです。それでもちゃんと持ち物揃ってるでしょ。
このマメマメ官女さんがお仕えしているのがこちらのご夫婦。
毎年「つまんで」飾るようなので、あっころがっちゃった!とか、あれっ一人足りない…とかやってます。
これは官女まで。今年も無事五人で並ぶことができました。
五月には、息子の五月人形を出しますが、実は初節句に実家から「冑一式」が届いています。
ここへきて5年目くらいまでは出していたのですが、だんだん場所がなくなったのと、
なにしろ大掛かりで、飾るにしまうに大騒ぎです。冑そのものは片手をちょうど隠すくらいのこぶりものなのですが、
それをいれる櫃だの、台座だの、太刀飾りだのと全部だして並べると、テーブルひとつ分くらい占領してしまいます。
つくづく「お飾り物」は「豆サイズ」と、思います。
祖父母が孫に買うものですし、親は子供のためにりっぱなものを望むし…それは当然なんですが、
長い目で見れば、小さいものの方が便利です。収納も場所とりませんしね。
時代は変わっても、子供の健やかな成長を願う親心はかわりませんから、ちいさいお雛様を出して、
ひなあられをつまんで…なんてこと、親子でいつまでもできたら「伝わっていくだろうなぁ」なんて思うのです。
お嫁に行くときも、持っていきやすいですしね。
あーっカンジンの雛あられ、出してまへんがな!これから出します。
追記…
昔から、私のお雛様はなんで木目込みも土雛もどちらも「おかっぱなんだろう」と思っていまして、
何年か前に、雛人形製作所に質問したことがあります。
年代を言いましたら、やはり日本全体がまだ豊かでなかったので、廉価品がよく売れたのだとか。
その場合、この髪型が多かったそうです。確かに、このお雛様の台座はちゃんとあるにはあるのですが、
布がまがったまま貼り付けてあったりですし…。
それでも一応桐箱に入ってまして、母がよく保存してくれていたので虫食いもなくきたのだと思います。
飾るという事で、実家に行きました。
長年出したり入れたりしている内にケースが
ガタガタしてきて、近年は出す事が無かったので、飾ってもらえる所ができて幸いでした。
孫ができた時は、娘に小さいのをと何度も
念を押されました。
綺麗に飾ってもらってお雛様喜ばれている
事でしょう。
現代的に見えるのが不思議です。
余震が恐くて、震災以来ださずじまいです。
(ほんとうは…汗)
どうかゆれませんように。
時代感があっていいですねえ~
私は東北で育ちましたがひな祭りは旧暦と言うことで一月遅かったように思います。
で、私も一月遅れのひな祭りと言うことでまだ出していませんーーこう寒いと面倒で出す気にならないと言うのが正直なところです。
で、だから行き遅れうんだあと娘いにいわれております(笑い)ーーあっ、これはしまうのが遅いからですね。
ずっとしまっておくと、何かきっかけでもない限り
なかなか出しませんよね。
私も一度引越しをしたのがきっかけで、出し始めました。
飾るとやっぱりいいものですね。
ほんとに相変わらず揺れますねぇ。
大きくないので、まぁ転げるくらいかなと…。
いいかげん落ち着いてほしいものですね。
私と一緒に年をとってくれいて、ありがたいと思っています。
こっちはだんだんおばさんおばぁちゃんになりますが…。
北ほど旧暦の方が、春らしくていいでしょうね。
こちらも今年は寒いので、粉あらればかり気にして、
「桃の花」を探すのを忘れています。
外はまだまだ真冬ですねぇ。