写真は「使いまわし」ですー、すみません。
以前「家紋」のお話しのところで使いました。息子の卒業式のときの羽織に
「ねずみ年」の彼に合わせて作ったちりめんの縫い付け紋、しっぽは刺繍糸です。
というわけで、紋、それを紙で切ってみようかな…で、
ネットで見つけて買いました。それが「紋切り型」
でも「紋を切る」ということともうひとつ、ちょっと昔を思い出して…でした。
まずは「おしなもの」のご紹介、本かと思ったらそうではなくて…。
名前はまんま「紋切り型」です。
まずカバー、なにしろいろいろな種類がありますので、
買うとき迷いましたが、とりあえず「月」と「風」にしました。
こちらが型紙、これは折った紙にコピーしたこれを乗せて切ればできあがり!
の便利グッズ、でもこんなにあってもねぇ…とつぶやいてみる。
ほかに、最初に三つ折や五つ折などにするための「定規」、これは便利。
あとは「紋切り型」のさまざまな説明、そしてすぐ実践できる「用紙」。
紋は日本人にとっては見慣れたものではありますが、
さて自分のうちの家紋は?というと、ご存知ない方も今はいらっしゃいますね。
「家紋」については、トップの写真を使った過去の記事をご覧ください。
私は飾り紋、遊び紋を作りたいというのもあって、
このセットを買ったのですが、けっこう楽しめそうです。
さて、最初に書いたもうひとつの理由「ちょっと昔を思い出して」の方、
私にとっての最初の「紋切り型」は、母の障子貼り…でした。
もちろん、あれはただの「切り紙」、でも作り方は「紋切り型」なんですね。
裕福ではありませんでしたから、障子の張替えもそうそうできるわけじゃなし、
それで母はちょっとでもどこかが破れると、すぐに補修をしていました。
男の子はいませんでしたから、それほどビリビリに破れるわけでは
ありませんでしたけれど、それでも何かの拍子にぶつかったり、
私の場合は、障子の桟におはじきを並べたりしているうちに、ズボッと…。
そんなときはもちろんお小言でしたが、そのあと母は「補修」を始めます。
これが楽しみでした。一番好きだったのは「さくら」、
母が障子紙のストックを出してきて、それを正方形に切って
なにやらチョコチョコと折り合わせ、そしてはさみを入れる…。
「あたしが広げる!」いつもそういって広げさせてもらいました。
そぉっと広げていくとちゃんと「さくらの花」が現れる。
子供の私にとって魔法のようでした。大きいさくら小さいさくら、
あれこれ切っては破れたところの上と、その近くに体裁よく貼りました。
あちこちさくらの散った障子は、なにもないよりずっときれいに見えました。
この「さくら」、紋切り型では「五つ折」となっているのですが、
実はけっこう難しい…五つ折ということは十角形ですが、
一枚の花びらで二辺使うので、つまりは最後に模様が五角形になるように、
折りたたむわけです。たとえば左右対称なら二つ折り、
八角形なら、四角く二つに折ってからさらに半分、もう一度半分、
これってまぁ測らなくても折れます。
六角は最初に三角に折って、それを三等分、これも中心さえずらさなければ、
まぁこのくらいかな…とちょっとずつあわせればできます。
しかし、十角形と言うのは面倒なんですね。
この紋切り型の「折りかた用定規」を使うと、パッとできます。
で、母はというと、あれは長年のカンだったのでしょう、
紙を合わせるとチョンチョンという感じて、紙をずらし折らないままで、
なんとなく形を作り、最後に指でしゅーっと折り線をつけると、
みごとに十角形の「元型」になりました。
少し大きくなってから教えてもらったのですが、どうしてもきれいにできず、
切る前に折り紙がくしゃくしゃの線だらけになりました。
いまでも母のように、一発で決めることはできません。
だからこの定規、ありがたいですー。
で、能書きはこのくらいで、そうやって折って切ると…がこちら。
左は折ったところ、線はこれから切るラインです。
右が切って広げたところ。
最初のラインを変えると、さくらの形も変わります。
さて、もうひとつ、母が障子メンテをするときの私の楽しみは、
そばへ折り紙を持って行って「作って作って」とおねだりしたこと。
母は「いそがしのに、ホンマにこの子は…」と言いつつ、
毎度こんなのを作ってくれました。
そのときによって帽子をかぶった女の子だったり、ズボンの男の子だったり。
毎度かっこよくできるわけではありませんでしたが、
私は広げるのが楽しみで、ひとつずつチラシ広告かなんかのウラに
糊で貼ってとっておいたものです。
小学生になってからは、自分で工夫してこの「紙きり」をするのが、
大好きになりまして、特に凝ったのが「雪の結晶」。
五角形は到底ムリ、と自己判断しての結果??
最初は鉛筆で線を書き、こう切るとこうなるかな…とやっていました。
でも、ほとんど想像したのと違うものになってしまう。
そのうち考えないで切って、広げたときのびっくり、を楽しむようになりました。
ただただ切って広げて終わりですから、母は「ゴミばっかし増やして」と
よくこぼしていましたっけ。
思い出してやってみました。元の線書きはナシ、気をつけるのは、
広げたときにバラバラにならないようにつなげておくところ。
けっこうコツはおぼえているもので、ジャカジャカ切りながら、
ここはきったらイカン、とわかります。
元はこちら、一度広げかけてしまったのでちょっと浮いてます。
右が広げたところです。雪の結晶というより、人が片手を挙げてたっているような
なんだかエキゾチックなもようになっちゃいました。
広げてみるまでわからない、それが切り紙の楽しさです。
「紋切り型」を買ったのに…いえいえ大丈夫、紋の方は、
今後ステンシルなどで使ってみたいと思っています。
追記 せっかく買ったのですから、試しに「とんぼ」切ってみました。
ちゃんとコピーしたものを使わず、絵を見ながらこんなもんかな…
と描いてみたので、ちゃんとまん丸じゃないし、少し違うんですが、
まぁこんなふうにできるということで…。
これ「丸に向かいとんぼ」という紋なんですが、
なんか「向かい束ねアスパラガス」に見えるんですけど…。
以前「家紋」のお話しのところで使いました。息子の卒業式のときの羽織に
「ねずみ年」の彼に合わせて作ったちりめんの縫い付け紋、しっぽは刺繍糸です。
というわけで、紋、それを紙で切ってみようかな…で、
ネットで見つけて買いました。それが「紋切り型」
でも「紋を切る」ということともうひとつ、ちょっと昔を思い出して…でした。
まずは「おしなもの」のご紹介、本かと思ったらそうではなくて…。
名前はまんま「紋切り型」です。
まずカバー、なにしろいろいろな種類がありますので、
買うとき迷いましたが、とりあえず「月」と「風」にしました。
こちらが型紙、これは折った紙にコピーしたこれを乗せて切ればできあがり!
の便利グッズ、でもこんなにあってもねぇ…とつぶやいてみる。
ほかに、最初に三つ折や五つ折などにするための「定規」、これは便利。
あとは「紋切り型」のさまざまな説明、そしてすぐ実践できる「用紙」。
紋は日本人にとっては見慣れたものではありますが、
さて自分のうちの家紋は?というと、ご存知ない方も今はいらっしゃいますね。
「家紋」については、トップの写真を使った過去の記事をご覧ください。
私は飾り紋、遊び紋を作りたいというのもあって、
このセットを買ったのですが、けっこう楽しめそうです。
さて、最初に書いたもうひとつの理由「ちょっと昔を思い出して」の方、
私にとっての最初の「紋切り型」は、母の障子貼り…でした。
もちろん、あれはただの「切り紙」、でも作り方は「紋切り型」なんですね。
裕福ではありませんでしたから、障子の張替えもそうそうできるわけじゃなし、
それで母はちょっとでもどこかが破れると、すぐに補修をしていました。
男の子はいませんでしたから、それほどビリビリに破れるわけでは
ありませんでしたけれど、それでも何かの拍子にぶつかったり、
私の場合は、障子の桟におはじきを並べたりしているうちに、ズボッと…。
そんなときはもちろんお小言でしたが、そのあと母は「補修」を始めます。
これが楽しみでした。一番好きだったのは「さくら」、
母が障子紙のストックを出してきて、それを正方形に切って
なにやらチョコチョコと折り合わせ、そしてはさみを入れる…。
「あたしが広げる!」いつもそういって広げさせてもらいました。
そぉっと広げていくとちゃんと「さくらの花」が現れる。
子供の私にとって魔法のようでした。大きいさくら小さいさくら、
あれこれ切っては破れたところの上と、その近くに体裁よく貼りました。
あちこちさくらの散った障子は、なにもないよりずっときれいに見えました。
この「さくら」、紋切り型では「五つ折」となっているのですが、
実はけっこう難しい…五つ折ということは十角形ですが、
一枚の花びらで二辺使うので、つまりは最後に模様が五角形になるように、
折りたたむわけです。たとえば左右対称なら二つ折り、
八角形なら、四角く二つに折ってからさらに半分、もう一度半分、
これってまぁ測らなくても折れます。
六角は最初に三角に折って、それを三等分、これも中心さえずらさなければ、
まぁこのくらいかな…とちょっとずつあわせればできます。
しかし、十角形と言うのは面倒なんですね。
この紋切り型の「折りかた用定規」を使うと、パッとできます。
で、母はというと、あれは長年のカンだったのでしょう、
紙を合わせるとチョンチョンという感じて、紙をずらし折らないままで、
なんとなく形を作り、最後に指でしゅーっと折り線をつけると、
みごとに十角形の「元型」になりました。
少し大きくなってから教えてもらったのですが、どうしてもきれいにできず、
切る前に折り紙がくしゃくしゃの線だらけになりました。
いまでも母のように、一発で決めることはできません。
だからこの定規、ありがたいですー。
で、能書きはこのくらいで、そうやって折って切ると…がこちら。
左は折ったところ、線はこれから切るラインです。
右が切って広げたところ。
最初のラインを変えると、さくらの形も変わります。
さて、もうひとつ、母が障子メンテをするときの私の楽しみは、
そばへ折り紙を持って行って「作って作って」とおねだりしたこと。
母は「いそがしのに、ホンマにこの子は…」と言いつつ、
毎度こんなのを作ってくれました。
そのときによって帽子をかぶった女の子だったり、ズボンの男の子だったり。
毎度かっこよくできるわけではありませんでしたが、
私は広げるのが楽しみで、ひとつずつチラシ広告かなんかのウラに
糊で貼ってとっておいたものです。
小学生になってからは、自分で工夫してこの「紙きり」をするのが、
大好きになりまして、特に凝ったのが「雪の結晶」。
五角形は到底ムリ、と自己判断しての結果??
最初は鉛筆で線を書き、こう切るとこうなるかな…とやっていました。
でも、ほとんど想像したのと違うものになってしまう。
そのうち考えないで切って、広げたときのびっくり、を楽しむようになりました。
ただただ切って広げて終わりですから、母は「ゴミばっかし増やして」と
よくこぼしていましたっけ。
思い出してやってみました。元の線書きはナシ、気をつけるのは、
広げたときにバラバラにならないようにつなげておくところ。
けっこうコツはおぼえているもので、ジャカジャカ切りながら、
ここはきったらイカン、とわかります。
元はこちら、一度広げかけてしまったのでちょっと浮いてます。
右が広げたところです。雪の結晶というより、人が片手を挙げてたっているような
なんだかエキゾチックなもようになっちゃいました。
広げてみるまでわからない、それが切り紙の楽しさです。
「紋切り型」を買ったのに…いえいえ大丈夫、紋の方は、
今後ステンシルなどで使ってみたいと思っています。
追記 せっかく買ったのですから、試しに「とんぼ」切ってみました。
ちゃんとコピーしたものを使わず、絵を見ながらこんなもんかな…
と描いてみたので、ちゃんとまん丸じゃないし、少し違うんですが、
まぁこんなふうにできるということで…。
これ「丸に向かいとんぼ」という紋なんですが、
なんか「向かい束ねアスパラガス」に見えるんですけど…。
今日29号が発行されたばかりで何ですが、
次号30号のいまさんのエッセイは、なんと紋切り型(とクラス会の話)。やhり夢中で、本をシリーズ大人買いしたそうです。画像見ると本当に楽しそう。
針じゃなきゃ持てる…かも(笑)。
やっす~い、プレゼント!(爆)
そして、イベントの写真を送ってあげたお礼に、
いまさんから届いたはがきの礼状にも、しっかり貼ってありました!(笑)
間違いなく、いまさんがはまってる証拠ですね?(笑)
指をちょっとなめて障子に穴を開け・・・
小説のシーンのようですが、
もう自分がそんないたずらをしたのかどうか、
記憶が曖昧模糊です。
出来るのですか・・・
図画工作の苦手な私でもその型紙が
あれば出来るものなのかしらね。
紅い生地の上に縫い付ければ、
ちょっと素敵なクリスマス用小物のベースができそうですね!
いろいろと応用が利きそうな、スグレモノじゃありませんか!!
そのうち何か作ってみますね~。
・・・覚えていたら・・・。
昔、こんなことして遊んだのに、忘れていました
40数年ぶりに思い出させてくれました
ねずみの紋、とてもおしゃれです。
このような紋を作って「おめでとう!」って
着せてくれる、そんなしあわせ、最高です
そうなんですか!いや、やりだすとねぇ…。
なんか時間も忘れてチョキチョキやってます。
特集楽しみですー。
針じゃないんだから、持とうねぇ!
萬屋千兵衛様
えぇ~お金かかりませんよぉ、陶芸よりは。
なんちゃって…。
ハガキに貼るのもいいですねぇ。
この夏のご挨拶…いやいやまたコリそうだ。
うまこ様
これだけはフシギと覚えてます。
元々折り紙が大好きだったし、
母も一緒に遊べるのがうれしかったです。
陽花様
だいじょーぶ、できますよ。
根気は要りますけどね。
なんせ細かいのもあるんです。
カッターも必要かな。
風の森様
フェルトの切り細工、昔、本を持ってました。
黒で作るとステンドグラスみたいできれいです。
覚えててくださいねー、冬までー。
もも様
なつかしいでしょう。
開くときのドキドキは今もかわりません。
ねずみ紋は、好評でした。
また何か作ってやりたいと思っています。
ジャンパーの背中でもいいよねぇ!
破れたところを 張っていました。
我が家も 障子があり 小さな破れは 補修です。
取っ手のところには 木の葉を入れていました。
今の家、ふすまも障子もないんです。
まぁ車イス生活に合わせたんですが、
たたみ・障子・ふすまあっての日本人!?
取っ手のところ、母もはっぱ入れてました。
もみじとか松葉とか…。
そういうちょっとしたことが、
今で言う「うるおい」なんですかね。
私も昔は雪見障子のある自分の部屋がありましたが、若かったのでその良さが分からず、どーんとその前に大きなステレオなど置いてぞんざいに扱っていたのが、今頃になって悔やまれます。
今は近代的な家に建て替えられてしまって、その様な風流な障子張りは無くなりました。
七夕飾りにも使えそうで、本屋で見つけら手に入れたいです。