ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

出雲の佳き日

2014-10-05 20:56:30 | つれづれ

 

まぁ台風は近づいているし、いくら日本海側と言っても、何か影響があるのではないかと

ちと心配していましたが、さすが神様の国…傘をさしての画像はありませんでした。

 

さて、宮中での挙式となれば、当然十二単ですが、今回は皇籍を離れて神職の家に嫁ぐ…

ということで、あの美智子さまや雅子さまのような十二単ではありませんでした。

最初に色の明るい袿袴で大社に入られましたが、あれは「袿袴(けいこ)」、

「袿袴道中着」という着方で、腰ではしょっています。靴は西洋式の靴。

明治に入って洋装が入り、それに合わせていろいろ「礼装の決まり」が変わっていきました。

そのなかで、女性の服装として洋装ならこれ、和装ならこれ…と決められたもの。

洋靴というのもそれで、その際は靴の色は袴と同じ…が決まりです。

靴は最初靴がやけに赤く見えて、色が合ってるのかなと思いましたが、

写真で見たら袴が紫、靴も紫っぽく見えました。そりゃちゃんとやらはりますわねぇ。

 

髪は大垂髪(おすべらかし)でも、簡略式の「お大」でした。

大垂髪は、あの葵祭りで毎年テレビで見られる「斎王代」の髪型…で、あの顔の両側の白い飾りのないもの。

おでこの上には丸いかもじをつけて、金属の飾り(さいし、すみません字おぼえてません)、

あのお内裏様の、女雛がつけてるきんきらのです。あれを髪に簪と紫の紐でとめて、

さらに「額櫛」というてっぺんが○タイプの櫛を、おでこから上に向けて、挿して押さえます。

「神事」にまつわる行事の時に、あの斎王代がつけているように、飾りの左右から「日陰紐」と呼ばれる、

途中で蝶々のような飾り結びの入った絹紐(糸の束をそのまま組紐の要領で組んだもの)をたらします。

うっとおしいだろなー。

 

「お大」というのは、そういうややこしいものをつけず、かもじもなし、単に高々とゆいあげるだけです。

今回の「典子」様は、ご気性にあっていたと思いました。

まぁやんごとなきお生まれの方々、我々庶民のような恋愛結婚は難しいところでしょうけれど、

政略結婚などではなさそうで、しかも絶対「カカァ天下」の楽しい家庭になりそうな気配。

お幸せをお祈りします。

 

というわけで…テレビを横目で見つつ、台風接近で、植木鉢避難、今回は風も…ということなので、

飛びそうなものを片づけたり…あ、物干しざおおろしてないっ、明日の朝らしいですから、

これから降ろしておきます。まったく今年は忙しい?

ちょっとーウチの「殿ぉぉ」、明日のゴミは出せないと思うから、下にもってこないでねぇぇ。


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2 コメント

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Unknown (とんぼ)
2014-10-06 21:56:49
古布遊び様

オーツカというメーカーが作っているのではなかったかと。
袴と同じ生地で作ると聞いています。
なんか、目に慣れない姿ですが、
宮中での儀式のときは、そうなんですと。
わたしなんかやっぱり、鼻緒のついたもの…なんて
思いますけどねぇ。
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Unknown (古布遊び)
2014-10-06 19:27:33
そうなんですねえ~
実は画像を拝見してお履物は靴???なのと不思議に思っておりました。
そういう決まり事があるんですね。
知りませんでした。
また今日は一つ疑問が解けました!
いつも本当にありがとうございます。

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