ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

もったいない「元は振袖」

2014-03-30 20:25:41 | 着物・古布

 

よく着物を譲ってくださる、私が「人生の師匠」と思っている方から、

「もったいないのがあるの。もう30年くらいになるかなぁ…の振袖の解き」

そんなお話をいただいてました。「今度行くとき、持って行ってあげるね」と。

それを今日持ってきてくださいました。

振袖なので、これが袖分。地色がうまく出ていません。もう少し黄緑に近いです。

蘭や菊など和洋の花ですが、全体には洋花柄っぽい印象です。

 

             

 

洗い張り状態ではあるのですが

「縫い跡がねぇ、黒ずみがあって、なんでここまでぇなのよ」

師匠が、どなたかからいただいたものなのだそうな。

説明しつつ、だーっと巻きを解いたら、あらららららと思わず声が出るダメージ。 

これはねぇ…悉皆屋さんならなんとか…と思いますが、ものすごくお高くつきますね。

 

         

 

こちらが袖山、あぁぁぁぁぁと悲鳴です。        

 

       

 

なんでこんなことに…と、何回もつぶやいてしまいました。 

でも、色柄はとてもいいのです。

師匠が「ほら、お友達でまだお子さんが小さいかた、いらしたでしょ」

あの「おけいこ」の方のことです。そう、お子さんは今年まだ2歳。

袖をなんとかして小さめに仕立てて、3歳のお祝いか7歳のお祝いにしたら?

そうですねぇ…そりゃいいわ。

3歳は、だいたい総柄が多いです。これは柄も大きいし、色目も7歳向きかな。

絵羽ですが、子供の着物なら、多少柄があっていなくても、工夫次第でいい着物になります。

なにしろ元はいいものでして…染もいいものなのです。

もったいないですねぇほんとに。着物はちゃんと始末と保管をしましょうねぇ!!

 

というわけで、全部広げたあと、おしゃべりしながらこの四丈ものを巻き戻したのですが…

まぁ長くて長くて、手がかったるくなりました。

プロは、反物の柄を相手に見せながら巻きますが、私はそれがうまくできません。

裏向かせないと…で、ムダな動きが多いのでしょう、しまいに手がつりそうになりました。

これはきっと筋肉痛になる…。

 

本日のおまけ。

昨日までつぼみだったのに、今朝みたら咲いてたんです。一気ですねぇ。

 

        

 

この桜、真ん中の一番長い枝をダメにしてしまって…。

全部ダメかと思ったら、大丈夫だったのです。よかった…。

切ろうかと思いましたが、桜って病気になりやすいですから、とりあえず枯れないならそのまま…と、

冬を越してもらいましたが、真ん中にない分、栄養がたっぷりになったのか、

まあつぼみが鈴なりです。楽しみです。

花が終わったらちょっと調べて、真ん中の枝を何とかしましょう。

失敗した盆栽のリメイク法…なんてサイト、ないかな。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2014-03-31 20:53:33
まぁ、どうしてこんなに鉛筆で筋を
引いたように黒ずみが出たのでしょうね。

桜の花がとっても濃いきれいなピンクで
うっとりしますね。
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Unknown (とんぼ)
2014-03-31 21:18:21
陽花様

そうなんです。
いったいどこでどんな保管をされていたのか。
消しゴムで消したら消えるかしら…と思うくらいです。
もったいないですよね。

桜は今日もつぼみが開いて、桜の薬玉みたいに
なっています。いいものですね。
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Unknown (やのめ)
2014-04-02 02:14:51
遅いコメントですみません
これは、たぶん仮り絵羽の汚れだと思います
展示会を行ったり来たりしているうちに、だんだん汚れてしまったのではないでしょうか?
とても良いもののようなのに、残念ですね
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-04-02 22:07:32
やのめ様

コメント拝見して思い出しました。
確か問屋さんの誰とかから…というようなお話だったと。
言われてみれば…です。
きっとあちこちに飾られたのでしょうね。
そういうものはたとえばデパートなどだと、
展示専用着物、というのを飾るのだそうですから、
汚れてもなんでもそのままだったのでしょうね。
なんだか、わかってみたら、よけいにかわいそうです!
なんとかしてあげなきゃ、ですね。
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