
もうピッタリ画像がないので、これまた何回も使いまわしの写真「旅行鞄」、こんなんで足りる旅ってわけです。
ただし、現物はすでにボロってます。
さてさて、やっと「着物で海外旅行・国内旅行・実践編」が書けそうです。
私は海外旅行はないので、そのあたりはいただいたコメントやメールからのお知恵拝借で綴ります。
分類して書いていったほうがわかりやすいかと思いますので、それでいってみようかと思います。
まずは荷物そのもの…
旅と言ってもいろいろで、国内旅行で1~2泊、3泊以上の長旅、海外旅行、船旅などの長期旅行。
次に「全行程・着物」「一部だけ和装」、がありますね。
当然ですが、それによって荷物の量はいろいろ違いが出てきます。
洋装和装両方持つとなれば、当然下着や履物、小物はみな違いますから、
その分「増える」と考えなければなりません。なにしろ洋装和装両方使えるものは、パンツくらいしかありません。
いかに少ないもので、効率よく着るか…。これはもう個々のドリョク…しかありませんねぇ。
それで終わりかい…ですね。
お知恵拝借…するならば、先日も書きましたとおり、着物は帯や小物でイメージがずいぶん変わるものですから、
対照的な感じの帯と小物の組み合わせ、を選んで、印象を大きく変える…。
また、コメントくださったうまこ様は、以前から「リバーシブル着物」を作って着ておられます。
単純に言うと「単衣着物を二枚ピッタリ縫い合わせる」ですね。私は実践していませんのでわかりませんが、
バランスよくリバーシブルにできたら、一枚で二度おいしい着物…そして帯もリバーシブルだと…
すみません「算数」弱いので、何通りに着られるかの計算は略します。
帯は、当然半幅がラクですが、海外なら、できればおたいこにしたいですね。
仮に半幅でもちょっとオシャレな結び方をしたいところです。
これも知人のお知恵なのですが、名古屋帯は収納しづらいので、しゃれ袋にしたほうがペタンコになるし、
また、気取らない着物なら帯もかがり帯などをクルクルと巻いて、筒状にしたほうが折り線をきにしなくていいと。
あまりきつく巻くと、縫い目のヨレが出ます。そういう時は、帯の中に着物とかじゅばんを置いて
包み込むように巻く…のだそうです。私は昔はしゃれ袋でしたが、最近は「作り帯」です。
旅行の一時期だけ着物、というなら、うそつきより長じゅばんの方が、いいでしょうね。
これは慣れとお好みだと思います。
また素材ですが、旅先では、どんな汚れに遭遇するかわかりませんので、
ポリ着物が便利、ということがよく言われます。私も結構使っています。
実際にはポリ着物は独特の「すべり」があって着づらいとか、ちょっと暑い時期など、
通気性が…とかそういう問題もあります。ただ、これもそれほどでもないという方もいらっしゃるし、
今の通気性のいいポリは暑くない、というご意見もあります。
これもまた「お好み」だと思いますが、とりあえず化繊着物は「汚れても家で洗える」…
つまり最初から「汚れることをきにしなくていい」ということで、旅先ならなおのことラクなポイントだと思います。
正絹とか麻とか、素材はお好みですが、単純に色は濃い目の方が汚れが目立ちません。
外を歩くと意外に衿のてっぺんなんて、薄汚れたりしますから。
私は旅先で洗濯するほど長期はないのですが、洗うとしたら、麻や木綿は設備さえあれば洗えます。
旅行用のミニ・アイロンというのがありますが、アレはぜひお持ちください。
じゅばんや肌じゅばんは、洗えることがわかっていれば、持参枚数減らせますね。
もちろん、木綿やウールなども、惜しげがなくていいと思います。
ちなみに、携帯シミ抜き、というのを売っていますが、絹にも使えるものがあってもお勧めしません。
ざっと落としておいて、帰宅後すぐにプロに頼むのが懸命です。
次に上に着るもの…まぁ帯つきでちょうどいい季節ならそのままでもいいのですが、
元々上着は「防寒」と「ちりよけ」の意味があります。特に長い旅、海外へはあったほうがいいですね。
羽織、道中着、道行、そのカタチ以外の和装コート全般…と、上着としてはこれくらいです。
お好みですが、私は道中着か羽織、季節や状況で使い分けです。
道行は元々が好きではなくて、あまり着たことがありません。
道行はコートとしては、何の上でもいけるので便利ですが、なんとなく硬い感じがするので好きではないのです。
私は小紋はあまり着ないのでやはり砕けた道中着が多いです。
道中着って、前が隠れるので下がけっこうグズってても隠せるのも便利です。
羽織は後ろは見えなくても、前は見えますから、ほどよい緊張感がありますね。
ちょっと暖かさが増す時期などは、風を通してくれるのもありがたいです。
道中着も羽織も化繊モノがあります。例えば霧の多いところや湿度の高いところは、
それだけでちりめん系は縮むことがあります。そういう意味でも化繊は便利です。
後は気候によりけりですが、雨対策としては最近出ている「化繊の小さく折りたためる雨コート」。
ポケットサイズというアレですね。ポケットというにはちと大きいですが、バッグにも詰め込めばはいりますから、
これはあるといいと思います。
履物のこと…草履にもTPOがありますね。
当然、訪問着と小紋では、はく草履が違います。例えば両方着ることがあるなら草履も二足…。
荷物が増えますが、それは洋装でもおなじことでしょうね。
いずれにしても、草履にしろゲタにしろ、履き慣れないと鼻緒ズレしたり、足のヘンなところが痛くなったりします。
着物を着る方、草履、ゲタのはき方は覚えてほしいと思います。これはもうひたすら「慣れ」ですので。
慣れていれば、ほんとに何キロ歩いても痛くならないのです。
また、拝借したお知恵ですが、ヨーロッパは石の文化ですから、古い町並みでは「石畳」の道も多くあります。
日本の草履やゲタは、「土の道」を歩く暮らしから生まれたものです。
今はどこへ行ってもアスファルトですから、石の道には近いでしょうけれど、でこぼこは違います。
ほんとは「わらじがいい」んでしょうねぇ。でもそういうわけにもいきません。
靴と違って、足を包み込んだり、足と密着しない履物ですから、そのあたりも意識して…と思います。
うまこ様ご披露の「鼻緒つき地下足袋」は、有効でしょうねぇ。
私は靴のように、足を包み込まれるのが苦手なので、もし石畳の道を歩くことになったら、
草履でがんばってみたいとおもっているのですが…。ねんざして帰ってきたりして…?
最後にバッグ…街を歩くときのものですが、いわゆる盗難防止に努める、これは国内でも同じですね。
トートのように上が全部開いていると手を入れられやすいですから、ちゃんとファスナーやかぶせ型で
じかに手が入らないもの、そのファスナーなどもついあけたまま…なんてことのないように。
また、前にも書きましたが、不用意に体から離さないことですね。
これは私もだったのですが、ポシェットがいい、というお話がありました。
私の場合は、ひとりでちょっとブラブラ歩きのときに、財布とハンカチ程度いれるもの、
これを着物の上から斜めがけにして羽織を着てしまうと、バッグが中に入りますから、
防犯にもなります。手ぶらで歩くのはナンカヘン?大丈夫、私はいつもそれで片手にカメラ、
しばらく歩くとゼッタイお土産の袋ってのが増えます…。
ただ気をつけるのは、あまりぐいぐいと紐を引いたりすると、摩擦で着物の肩辺りがこすれて傷んだり、
色が移ったりしますので、その辺を気にしてください。
とりあえず今日は、外身のことだけでまとめてみました。
次は「小物」とか「アイデア」とか、そんなお話を…。
すみません、昨日のコメントのお返事は後ほど書かせていただきます。
遅れますことお許しください。
とっても素敵で、こういうのを
ご自分で作られたことに驚きました。
やっぱりいいですね~。
そういえば、自分でも作ろうと思っていた時期がありました。
すっかり忘れていました。
大塚末子氏のエプロン型もんぺは作りましたが
中が見えるので歩くにはマズイです。
こはぜ無し地下足袋草履は、
横が幅広ゴムでできたような
短ブーツ型が出来ないかなぁと思っています。
バレーシューズや昔の運動靴のようでもよさそうです。
マジックテープは着物の裾が擦れて
ボロボロになったので、やめました。
足袋を穿いた上から履けるような
ゆる~い物で十分です。
なんと言っても指の股があるので
そこを挟んで歩く草履と同じように力が入るので
全体が少々緩くても大丈夫なんです。
もっとも欧米では靴を脱ぐことがほとんど無いので
こはぜがあっても困りませんけどね。
SOUSOUさんにも、
サンダル型のはあっても
こはぜ無しはないし、鼻緒もないです。
鼻緒無しでは、やっぱり地下足袋でしかないので
いっそ、SOUSOUさんに頼んでみようかと思ったり。
まだ、ちょっと勇気がありません。
飾り鼻緒は飾りだけなので強度は全く要りません。
リバーシブル着物は
“美しいキモノ”にその昔出ていたので、
仕立屋さんに無理を言いました。
フキだの何だのと言わなければ
そんなに難しくない?と思ってますが
自分で袷の着物を縫ったことがないのに、
できるんじゃない?と勝手なお願いをしましたが、
どうなんでしょうか。
襟は広襟でスナップとか紐とかは無しです。
ただ折って着るだけです。(全然大丈夫です)
URLは地下足袋草履レポートです。
私も脇から着物が見えるのがすごく好きで…そして足首のゴムが嫌い。でもそういうもんぺは、なかなかなくて。
結構用尺がいるんですね。
あちこち使えないところのあるものをほどくか、帯にもできそうな物をほどいて残りで帯を作るとか…考えてみます。
古着の銘仙とか、丈夫で艶があるので、よそ行き用によいかもと思っています。
着物で旅行、私だったら全部着物だろうなと思いますが、海外旅行なら一部着物、というのもありそうです。
が、その場合は特別なときに着る、ということでたぶん洋服でも別に靴を持っていったり…と荷物は増えると思います。
そうすると、着物の方がしわにならなくて気が楽、と考えそうです。帯はたぶん袋帯でしょう。
全部着物で長期間なら、昼夜帯や名古屋帯なら開きか松葉仕立てのにすれば荷造りは楽そうです。
洋装と両方では荷物が大変ですが、和服だけだとぐっと少なくて済みます。
肌襦袢と裾除けは、ホテルの乾燥除けにもなり一晩でパリッと乾きます。
女優の小山明子さんが、旅先のホテルの洗面所で洗って、バスタオルでギュッと巻いて水けを絞って干してると雑誌に書いておられて、真似したらバッチリでした。
帯は、これまで2本ほど持って行きましたが、
このブログの2月10日「作る技、着る技」の記事で紹介されていた「聞き書き着物と日本人」の本に、簡単な両面帯の作り方が紹介されており、そのなかに「列車に乗ったら、お太鼓だけ外して前だけ締めて着いたらまた太鼓をつけるんだ。」というくだりがありました。
”そうか、貝の口がようやく結べるくらいの半幅(7尺位)とお太鼓部分の二部式で昼夜にすれば、1貝の口、2太鼓、3角出し(風)の3パタンが、表裏で楽しめるかも”と、閃いたところです。
今週末にでも、作ってみたいと思っています。
もうほんとに「きものを着るしかない」という感じですf^_^;
リバーシブルきものについては、香川の呉服屋さんで保多織木綿のリバーシブルきものがあるということです。また、ある本で「旅行には袷より単衣のきものを2枚持って行って、気温に合わせて重ね着するとよい」との記述もありました。
また、履き物については、人によると思いますが、和装の履き物では石畳の凸凹がダメという意見も。
帯は、私は通常100円ショップのスポンジを帯枕にしておりますので、乗り物でもたれても平気です。下着や替え足袋を丸めて帯枕にするというのも、やってみたことがあります。
とにかく、よくきものを着ていて旅行にもきもので行きたい人は、調べもするし、なんとか工夫するものですよね。
あと「忘れ物に気をつける」これが意外とあります。私は襦袢忘れて、あわてて半襦袢と裾よけを購入してしのいだことがありますが、帯締め・帯留め(三分紐)・履き物…そりゃあ珍話がいろいろです(笑)
これを作ったころは、まだ細かいところまで気がつきませんでした。
これは古いお召しだったのですが、元々少し弱りがきていて、
何度か使ったら底の角がスリ切れたり、持ち手が丈夫すぎて、
縫いつけたところがきれそうになったり…。
いろ゛らはとても気に入っているのですが…。
今度は底の角とか、上の部分とか、補強して作り直したいと思っています。
私は普通のながぎの上には着ないので、
足の中のモタツキがなくて、ラクなんです。
かわりにどこでもゼッタイもんぺはぬげませーん。
ちょっと見てみましたが、地下足袋のファスナーものって、
上の方にマジックテープがついているんですね。
すれるとボロボロ…はわかります。
マジックテープって、いいグッズだけど、そういうところ
困りますね。
オシャレブーツみたいに、真後ろ(アキレス腱のとこ)に、
コンシールファスナーつけたら、ファスナーそのものも見えないですよね。
元々が労働かお祭り用だから、そういうデリカシーはないんですね。
リバーシブル着物、私も古着を探して、作ってみてもらおうと思っています。
めんどくさいんでしょうけどねぇ…オネガイして!
書き忘れていたのですが、もんぺの真ん中の「四角マチ」、
あれは四角より「菱」にしたほうが、
もんぺの内側に余裕が出来て、つれません。
最近は、古着でも開きや松葉仕立ての名古屋帯は、なかなか出ません。
自分で作り直してしまえば、どんな帯でも四角く畳めますね。
実際によく旅をする方は、同じ「着替えの状況」なら、カクジツに着物の方が荷物が少ない、
と言ってました。私もそうだと思っています。
そうそう、両面の作り帯。私の別の本にも載っていました。
それは風呂敷二枚で作るもの、でした。
おたいこのカタチを作らずに、だらんと下がるタイプの作り帯は、
締め方によって角だしもできますが、最初に短めの貝ノ口、これはアイデアですね。
私はいつもペタンコむすびなので、新幹線でも気になりませんが、
若い人は帯枕も厚みがあるし、はずして座っていられたら
ラクですよね。
ぜひ、作ってご披露ください!
夏に素足でサンダルのかかとの高いのとか、あのミュールでしたっけ、
あれを履いている人を見ると、べたつかないのかしらとか、どこかすれて赤くなって、皮むけたりしないのかしらとか、よけいな心配してます。
想像しただけでキモチわるいです。
かといってストッキングもほんとにすきじゃなくて…。勤めているころは
仕方なく穿いてましたが、家に帰ると真っ先に脱いで「はぁぁぁ」とやってましたね。
おっしゃるとおり、なにかしら工夫…というのは、しなきゃならなくなるし、
またそれをするのが楽しくもありますね。
忘れ物…私、替えの足袋を忘れたことがあって、しかたなく出先で買ったのですが、
帰宅したら、なぜか足袋入れごと、洗面所にありました。なぜそんなところに置いたのか…ナゾです。
ちょっとしたもの、腰紐とかもですが、意外と大きいものも忘れますね。
友人は、親戚の葬儀に喪服一式もって行ったら、じゅばんを忘れて、
大騒ぎしたそうです。しっかりチェックですね。