ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

お飾りのない年末に

2015-12-23 01:57:56 | つれづれ

 

喪中につき、楽な年末…かとおもいきや、別のあれこれで結局毎日

あーもぅあと○日だぁ…とやっております。

今年はお飾りもお供えもなしですが、一昨日いただいたおさるさんの土鈴だけ、

ちょこっと飾ろうかなと思っています。

 

最近は買い物に出ずとも、なんでもすませられる便利な世の中です。

お飾りやお供えも、ここ10年ほどは生協やネットスーパーで購入。

生協は、とりあえず裏白だけはポリではないので、まぁいいかなと。

お供えはそりゃぁアナタ「サ○ウのお供え」、あとでシールをはがして個別包装の丸餅を

バラバラと取り出すアレです。

プラのお供えに、プラの真ん丸ダイダイ、これがちゃんとはっぱまでついてる、

小さな両面テープで、それをペタッと貼りながら感じる一抹のわびしさ?

味気ないと思いつつ…面倒がなくていいとも思ったり。

昔はねぇ…近所で餅つきしてみんなで丸めたり、それがなくなっても、

お米屋さんからお供えとのしもちが届いたものでした。

 

母が元気だったころは、毎年実家の餅つき機でお餅をつき、両親がお供え餅と丸餅を

作って届けてくれていました。いなかからもち米も送られてきたんですよね。

それもたんぼを売ったとか、作る人がいなくなったとか…いつのまにかなくなりました。

それまでは代替わりしても続いていたことが、みんなが年を取るとともに、生活環境が変わり、

一つずつ「季節の風物」が消えていくのは、さみしいものです。

 

お飾りは、毎年父と駅前の通りに並ぶ露店まで買いにいってました。まだ出るのかしら。

半天着た威勢のいいおにいさんやおじさんが、輪飾り、松飾をその場で作っていたりもしましたっけ。

輪飾りの数を間違えないように、裏白やゆずり葉は、おじさんが「ひぃふぅみ…ま、こんくらいありゃ

たりんだろ」…なんてごそっと入れてくれたり。

ダイダイはお供えがミニサイズだからと、できるだけ小さいのを、そしてすわりのいいのを、

お店の台の端っこに並べて比べて買ったり…。

昔は、お飾りの露店の間に凧や羽子板の露店もあったりしたものてす。

そうやって揃えてきたものを、28日の午前中にせっせとセッティング。

最後にお正月用のお花を自己流で活けて、はいこれで準備万端…。

いえ、そこから「おせち」作りにはいるわけですが。

 

私の子供の頃にも、お正月に凧を揚げる子は少なくなってはいましたが、

それでも元旦に晴れたりすると、青い空にやっこだこや「龍」と書いてある凧が、

五つや六つは揚がっていたものです。今の子供たち、凧上げやコマ回し、できるんでしょうか。

 

お正月に駅までいくと、いつも賑やかな商店街は軒並み休み、シーンと静まり返ってました。

商店街のおやすみなんて、ヘタすると五日とか松の内とか、すごく長かったです。

当然コンビなんてありません。それどころかデパートも3が日はお休み、喫茶店だのレストランも

殆どが休みで、たまにあいているところに入ったら、コーヒーがいつもの3倍の値段!

「正月休みに開けてやってるんだ」って感じでしたねぇ。

だからまだまだ「おせち」は必要だったんですよね。

 

去年の今頃は、おとサンがベトナム旅行からもどったころで、そーじしてねっなんて言ってました。

結局、家族で年越しそば、家族でおせち、お雑煮は、たった1回でそれが最後になってしまいました。

それでも、1回でも家族でお正月を過ごせて、ほんとによかったと思っています。

さぁ、これといって年越しの支度はありませんが、それでもちっとはこざっぱりして、

「寝正月」の準備にはいりましょう。


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2 コメント

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Unknown (陽花)
2015-12-24 09:41:52
昔は裏でもち米を蒸す火の番を毎年していました。
土間で大勢が丸餅、のし餅、おかきなどこうじぶた
いくつにも搗いて、搗きたてのお餅を食べるのも
楽しみでした。
年齢と共にお餅もそんなに食べられなくなりうちも
簡単なお飾りと丸餅を買うようにいつの間にか
なりました。
三が日お店が開くようになってからお正月情緒も
気持ち的に無くなってきた気がします。
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Unknown (とんぼ)
2015-12-25 14:47:58
陽花様

私は、近所のおばさんたちがもち米を蒸すとき
そばにいて覗いては「やけどするよっ」って…。

いろんなことが手軽になったのは嬉しいですが、
そのかわりきえてしまったものを思うと、
ちょっと切ないですねぇ。
今回、お餅だけは、極小の火鉢で焼いてみようと思っています。
ふくれてくるのを見るのが楽しみです。
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