¡ Hola !
11月も後半になって今年も残すところ一ヶ月ちょっとですね。
年末が近づくと意味もなく?気が急ってバタバタしてしまい久々の投稿になってしまいました。
今回は「Vestido de flamenco como novia ~ ウェディングドレスのようなフラメンコ衣装~」のお話です。
私の先輩で、現在 フラメンコクラス『CHURROS』 の主宰として活躍している「公家千彰さん」
先日11月8日に SOLOリサイタルvol.4「Barco naufragado~難破船~」の公演が終了しました。
私は公家さんのアレグリアスの衣装を担当させて頂きました。
写真のバイラオールは今回パルメーロとして出演された伊集院史郎さんです。
「今回はお写真掲載のご承諾ありがとうございました。」
今回の衣装製作のきっかけは、
今年9月の終わりごろ 公家さんから公演開催のお知らせを頂いた際に
「結婚しました!」との報告を受けたのが始まりでした。
私は当初、お祝いの意を込めて是非ともウェディングドレスのような
バタ・デ・コーラをお作りしたいと考えていたのですが
リサイタルの構成や演出 公家さんの思いを伺っている内に
純粋・純潔を現す純白のウェディングドレスとは別の「新たな白」を作りたい!と試行錯誤しました。
リサイタルのプログラム構成は 起承転結!
起・「ソレア・ポル・ブレリア~船なき漂流者」
「corazón loco~狂った心」カンテソロ
承・「タンゴ・デ・マラガ~砂浜に消えた恋」
転結・「マルティネーテ・シギリージャ イ カバーレス~黒い海の中へ」
そして・・「otra vez~もう一度」インストゥルメンタル
時を経て
「アレグリアス~再生の夜明け」
* 新たなる人生の始まりの白。 * Angel(天使)の様に優しく清らかな白。
デコルテ部は飾りなくシンプルに 一重咲きのバラの花びらのイメージのカッティングを施して素朴さと強さ出しました。
そして・・聖母マリアのように大いなる愛を宿し抱く。
そんな思いを込めて、コーラ内側のカンカンには
聖母マリアの色「マドンナ ブルー/ベイビーブルー」の水玉を配し制作しました。
そして・・このカンカンのブルー水玉の意図をご存知だったのか? 今となっては聞くことも叶いませんが
このステージのために ヘレスのカンタオール 『Agular de jerez アギラール・デ・ヘレス』 が書き下ろした
アレグリアスのサリーダ(始まり)は「Como lluvia de abril・・4月の雨のように・・」と綴られています。
「~Marzo ventoso y abril lluvioso hacen de mayo florido y hermoso.~ 」
3月の風と4月の雨が、花咲く美しい5月をつくる。
スペインでは4月の雨は女神様のように例えられてるのかもしれません。。
そんな美しい季語を比喩し歌って下さったアギラールはリサイタルの10日後、
11月18日に永眠なされました。
日本で生まれ育ち Cante hondo もよく分からない私たちに優しく時に厳しく叱咤激励し
いつもいつも粋なハレオで緊張感を吹き飛ばしてくれた。
酔うとちょっとハレンチでお茶目になるアギラール!!
本当にありがとうございました。
最後にブログ掲載にご協力頂きました 公家千彰さん 今回は色々とありがとうございました。
素敵な旦那様と末長くお幸せに・・
それではまた
¡ Hasta luego !
TOMOMI SATO
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