¡Hola!
リオ オリンピックが終わって一週間。。
選手たちの勇姿に涙腺が弱りっぱなしの毎日でした。
競技を終えた選手たちが語る「家族やコーチ・・への感謝の言葉」
強い絆を感じると共に心洗われる清々しい気持ちになりました。
たくさんの感動をありがとう
私も頑張るぞ!!と言うことで・・
今回は、そんな家族の絆から出来上がった衣装のお話です。
オリエンタルな雰囲気が漂う河西さん。
実は衣装にもオリエンタルが隠れているんです!
彼女が叔母様から譲り受けお母様が一針一針丁寧にリフォームした正絹のお着物ワンピース・・
「衣装に利用できないかな〜?」と私の手元にやってきたのは昨年の暮れぐらいでした。
綺麗な桃花色に流水の地紋、金銀糸の付け下げ模様が配された素敵なワンピース。
「好きに切り刻んで下さい!」と言っていたのですが
私は「切り刻むなんて・・もったいなくて出来ないな〜」と少々頭を悩ませました。
そして考えた結果!『形をそのまま生かし、ペチワンピースとして利用しよう』
と・・次の課題はこの淡い色目のワンピースをベースに
フラメンコのパロ(曲種)『Tientos(ティエントス)』の雰囲気を出すことでした。
ラテン語の"temptare"(誘惑する)に語源を持つ『Tientos』は
ゆったりとした哀愁ある曲調で官能的なイメージです。
衣装も重味・深味が出るように
上半身はベースのワンピースにチュールレースをかぶせて優艶さをプラス。
ファルダ部分は彼女の雰囲気に合わせペイズリー柄の変形ボランテをエプロン風に配し
更にワンピースの裏地にオーガンジーレースのペチコートを付けました。
胸元は揺れ動くコラソン(心)をイメージして、絹の細番手の糸をグラデーションで何本も束ねてフレコにしました。
フラメンコと縁深いヒターノ(ジプシー)の人々・・
彼等がファミリア(家族)・血の繋がりを最も大切にすることは有名ですよね!
今回の衣装は、そんなヒターノの気持ちを抱きつつ制作しました。
家族の大切な思い出が詰まったお着物ワンピースに新たな命を繋ぐお手伝いが出来て
すご〜くワクワクで楽しかったです
素敵なお仕事の機会を下さり、また今回のブログ掲載にご承諾いただきました河西さん
本当にありがとうございました。
¡Hasta luego!
TOMOMI SATO
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