¡ Hola !
2018年が始まって10日が過ぎました。
皆さんはどんな新年を迎えましたか?
私は大晦日に高熱を出して、元旦早々!救急外来へ・・ちょっと寂しい寝正月でした。
さてさて!新年最初のブログは、
新春の慶びの意を込めて、扇を使って踊る『 Guajira グアヒーラ』の衣装からスタートしたいと思います。
『グアヒーラ』はフラメンコの曲種の中でも「ida y vuelta (イダ イ ブエルタ)=(行き帰り・往復)」と呼ばれ
キューバの農民歌 と カディスのタンゴ が出逢い フラメンコとして歌われる様になったそうです。
リズミカルで明るく、どこか甘〜くノスタルジー感がある曲で、私も大好きなヌメロの一つです。
中南米がスペインの植民地だった時代、多くのスペイン移民達が海を渡り栄華を極めた!!と言うのは歴史で習いましたが・・
『グアヒーロ(男性)/グアヒーラ(女性)』は、移民者の中でも肉体労働を強いられた農民達の呼び名だったそうです。
統治時代終了後、辛く悲しい思いを背負い、どんな思いでスペインに引き揚げて来たんだろう??
陽気で楽しい曲調なのに・・時折、胸キュンするのは、そんな背景のせいなのかも知れません。
さてさて!この『グアヒーラ』衣装は曲構成や踊りによって様々です。
淡い色のエレガンテな衣装やモノトーンでまとめたモダンな衣装。バタ・デ・コーラで踊ることもよくあります。
今回の衣装は、太陽溢れるカリブの海や空、多彩な花々のイメージ。
日本の生地には最近あまり無い カラフル水玉のスペイン生地をふんだんに使用し
フロント裾を短くしたファルダとアシンメトリーなお袖でコケティッシュな雰囲気を出して
彼女のキレのあるサパティアード (靴音)に 艷美さが加わった魅惑的なグアヒーラでした。
*舞台写真:撮影 大森有起
余談ですが・・
冒頭で書いた「新春の慶びの意を込めて・・」なぜ??って思いましたよね。
『グアヒーラ』を踊る際によく用いる Abanico(扇子)は、日本生まれの美しい小さな発明品なんですよ!
末広がり(末広)で縁起が良く、昔から 新年を寿ぐ舞など、お祝い事には欠かせない小物です。
大航海時代にポルトガルを経てヨーロッパ各地に伝わり大流行したそうです。
中南米に渡った移民達も、この小さな発明品を胸元に忍ばせ持って行ったのかなぁ??
な〜んて想像すると、ロマンが広がりますよね。
では・・2018年が皆様にとって素敵に輝く素晴らしい年であります様に!
私も、皆さんのお役に立てる様に頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
TOMOMI SATO
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