!! Me gusta el flamenco !! 衣装・小物 制作販売 *cesta de costura*

『フラメンコとスペイン・手作り衣装のお話。』

アトリエ*セスタ・デ・コスチューラ*

セビージャで衣装生地を買おう!  [ ¡Vamos a comprar! las telas en Sevilla]

2019-07-27 09:19:42 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡ HOLA !

 

あと少しで梅雨明け?!と、思ったら台風

でも、もうすぐ青空に逢えそ〜ですね。

 

日本の青空を待たず・・一足先に真っ青なアンダルシアの空の下へ

明日、旅立つお友達に宛てて・・ 今回は、衣装生地のお話です。

水玉生地の話は、以前ちょっと書いたので読んでね!

私は10数年ほど前から、ほぼ毎年スペインに行っています。

スペイン旅行と言っても、私の場合フラメンコを習いに行く訳ではなく

マドリード・バルセロナ・バスク地方・ガリシア地方・バレンシア・マヨルカ島・・・

スペイン各地の多様な風土・文化を巡るみたいな

「食いしん坊女子のドタバタ珍道中」と言ったところでしょうか

夢は、スペインの主要都市を全て周ることで〜す。

 

そうは言っても、フラメンコ ファンとしては、

やっぱりアンダルシアは外せない!

ヘレス・グラナダ・コルドバ・マラガ・カディス・ロンダ・・

中でも必ず立ち寄るのは、セビージャです。

 

セビージャのカテドラルの北側から縦に通っている Calle

シエルペス(Sierpes) 〜 クナ(Cuna) 〜 プエンテ イ ぺジョン(Puente y Pellon)

とその間の細い路地には

フラメンコの衣装屋さん・アバニコ・マントン・サパトス・コルドベス・ラミジェテ・・・

ウィンドウショッピングしてるだけでも、ウキウキワクワク心踊ります

 

セビージャでフラメンコ用品を見てると、

どれもホントに可愛くて、つい衝動買いをしてしまいますが

どんなに可愛くても、吊るしで売っている衣装だけは買わない方が良いです。

もちろん!飾り用?パーティー用?に使うならイイと思いますが・・

 

吊るし衣装は、ほとんどが「フェリア用」として作られているので蹴回し足らずで踊れません!

でも・・「も〜買ってしまって、タンスの肥やしになってる!!!」という方は

踊れるようにお直ししますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいね。

 

そんな訳で!私が購入をお勧めするのは、衣装生地です。

セビージャの大きな生地屋さんには、大抵「フラメンコ生地コーナー」があります。

 

日本では、まずお目にかかれない 

水玉生地・カンカン生地。 気に入った色目があったら、是非とも買って下さい!

無地やレースの生地は、日本でもなんとか調達出来ますが

水玉 (lunar/topo)や カンカン(cancanまたはkankan)は一部しか手に入りません。

 

そうは言っても、何をどのぐらい?どうやって買えば? ですよね。

 

例えば9号サイズ「3段ボランテのワンピース」を全て共生地で作る場合、

日本の生地だと12mほど必要ですが、スペインの生地は広幅で140〜150cmあるので半分の6mで制作可能です。

(購入時は一応、幅 (ancho アンチョ)を確認して下さいね。)

そして、ブラウスなら1.5m ファルダなら4mあれば、ほとんどのデザインが製作出来ます。

カンカンはバタを作る時に使いますが、バタ1着につき3mあれば、コーラ180〜190cmのバタが作れます。

 

そして・・素材

・コチーボ(koshivo) 写真右下

バイレ衣装生地の主流で、少しザラッとした手触りのポリエステル(poliéster)100%素材。

ファルダ・ワンピース・ボランテと用途が広く、軽くてシワになりずらい。

家で洗濯可能で、扱い易さはピカイチ!この素材なら間違えありません。

 

・ジョーゼット→ガサ(gaza) 写真左上

ふんわりと軽くドレープ性が高い、透け感のある素材。

ポリエステルや絹(seda)がありますが、踊り用に使用するのはポリエステルが◎

主にブラウスやボランテに使用します。

ブラウスのお袖をふんわりパフスリーブにしたい時は、この生地がお勧めです。

 

・コットン ストレッチ 写真右上

綿 (algodón アルゴドン)に ポリウレタン(elastin/elastánエラスタン)

を混紡してストレッチ性をプラスした素材。

カラフルで可愛い水玉生地が多くありますが、ドレープ感はなく地厚で張りがあるので、

私は、ボランテ以外の身頃部分やパンタロネス・チャレコ等に使用します。

※フェリア用のドレスは、この生地でボランテも作ることが多いみたいです。

 

・カンカン(cancan/kankan)  写真左下

日本では、バタ・デ・コーラの尻尾の裏部分のフリルを「カンカン」と呼びますが

スペインでは、生地そのものの名前がカンカンです。

ポリエステルとナイロンの物がある様ですが、ナイロンの方が張りがあります。

この生地は日本の問屋さんでは扱いがないので、

バタを作る際は代用品を使用することが多いのですが・・あくまで個人的見解ですが

やはり!!カンカン素材の方が扱い易く捌き易いと思われます。

 

と、まだまだ色んな生地があるのですが

この4種類の生地で好きな柄を選ぶのが良いと思います。

また、他の素材でも「フラメンコ生地コーナー」のポリエステル100%ならば大丈夫です!

 

素材名や品質は、生地ロール芯の内側(左下のカンカン写真)に書いてあることがほとんどですが

表示がなかったら「¿Cuál es composición de esta tela? 生地構成は何?」と聞けば教えてくれますよ〜。

 

セビージャのセントロ 私がお勧めする生地・副資材屋さんで〜す。

Julián López フリアン・ロペス

なんともセレブ感あるビルで、最初はちょっと入りづらいのですが・・

確か、最上階がフラメンコ生地コーナーです。

多種類の水玉・花柄・刺繍生地・カンカン生地があって見応えあります。

 

欲しい生地が決まったら、その辺でウラウラしている店員さんを呼んで

生地を指して「Déme esto, por fabor」と言えば、お決まり文句の「¡Muy bien!」

裁断台まで運んでくれて、生地をカットしてくれます。

(いくつか欲しい生地があっても、店員さんは、だいたい1点ずつしか扱えません

 

裁断台では、胸ポケットから小さなハサミを自慢気に出して

(スペインには、裁ちバサミがないのかな〜??と、いつも思う。。)

他のお客さんや店員さんとペチャクチャお喋りをしながら、のん気な感じでカットしてくれます。

 

そして、ひとつカットしたら「¿Algo más?」とか言われるので、

次に欲しいものを伝えて、またゆっくりカットしてもらいます。

全部済んだら「Nada más」とか「Ya esta」・・またまた「¡Muy bien!」

カットした生地は、なぜか?店内にある小さいエレベーターで1階のレジまで運ばれます。

効率的なのかどうか??疑問はあるけど・・

 

とにかく、一階のレジ前に行くと、カットしてもらった生地が畳んであるので

その生地の山を指して「Esto」と言ってお支払いをします。

※もちろん!クレジットカードOKです。

 

こんな感じで。。。

日本の丁寧過ぎる接客とは違い、どこの店も、ゆった〜り時が流れる感じ。

PERO!!!昼休み前と閉店前だけは、ものすご〜くテキパキするので気をつけましょう・・

モタモタしていると、閉め出せれてしまいますよ〜

 

セビージャでのお買い物は、午前中にリサーチして、夕方に買いに行く! それが一番

 

Bordados Foronda S.A. ボルダドス・フォロンダ

マントン・デ・マニラやマンティージャを扱うお店です。

系列店がシエルペス通り他、セントロに何店舗かあったと思いますが

ここが一番、広くて見やすい!と・・私は思う。

団体様が来なければ、素敵な刺繍に囲まれて有意義な時間が過ごせます。

掘り出し物があるかもしれないので是非!!

 

Almacenes Velasco-Herederos José Abad C.B. アルマセネス・ベラスコ

フレコや刺繍モチーフを扱う、ちょっとプロフェッショナルな感じのお店です。

地元の?お客様達でいつも賑わっていて、店員さん達は質問攻めに合ってる?様子ですが

職人さんぽい的確な対応で、次々とお客様をさばいていて気持ち良いお店です。

 

私は、フレコやモチーフをこのお店で買います。

フレコは店頭には並んでないので「¿ Tiene los flecos ?」と聞くと

どこからともなく、色んな長さのフレコ見本が出てきます。

※問屋さんぽいのに、クレジットカードも使える所が、また良いです。

 

 

さあ!もう明後日にはスペインに到着ですね。

セビージャで、時間が出来たら、是非!生地購入にチャレンジしてみてね

 

日々、進化しているセビージャ

私は1年に一回、しかも3日ぐらいしか滞在出来ないので・・

旬なセビージャ情報→ 急がば回れ ←スペインの話題とっても面白いです

*moniさんリンク承諾ありがとうございました。これからも楽しみに拝見させて頂きます。*

 ¡ HASTA LUEGO !

 

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太陽が恋しいですね! *Te extraño , Sol *

2019-07-08 16:38:16 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

HOLA

雨続きの毎日。

皆さん体調崩したりしてないですか?

早く梅雨明けして、お日様が燦々と輝く

アンダルシアの様な夏が来て欲しいですね。

 

さてさて今回は、そんなアンダルシアの太陽のように明るく朗らかなお教室

「カルメン・ポルセル・カルモナ フラメンコ教室」の発表会衣装を紹介しま〜す。

カルメン先生のお教室は、神奈川県の葉山にあります。

私は、スタイリスト時代によく、葉山・逗子エリアに撮影で行きました。

 

なんだか、とっても気持ちイイ所で撮影終了後はいつも

「salud👍 おつかれさま〜」と盛り上がり

酔っぱらいになっていた記憶があります。

 

そんな逗子。海あり山ありで

大好きなスペイン・アンダルシアの東海岸「コスタ・デル・ソル」に

似ているな〜と思うのは、私だけでしょうか??

 

カルメン先生・生徒の皆さん、そしてお客様も

とっても気さくで、明るくフレンドリー

子育てして、仕事して、踊って、それから・それから・・

食べて飲んで!?

パワフルでエネルギッシュ。

まさに!ヒターナ フラメンカ 

Oleeeeee

 

今回、お教室の皆さんを紹介してくれた カズミちゃん(写真・右)

ヌメロは『Zorongo』

ミッドナイトブルーのサテン生地にレースを合わせて作りました。

ボランテはカズミちゃんの、逹ての希望でパープル系のグラデーション。

最近!帰宅中によく見かける

「雨に打たれ、街灯の下で妖艶に光る紫陽花」に出逢うと

照明に映えてキラキラと輝いた、カズミちゃんの衣装を思い出します。

ドラマティックな「ソロンゴ」の調べにピッタリでしたよ~。

 

深〜い音色で、皆を魅了するのギタリストさん達と

カルメン先生の旦那様

伸びやかで渋〜い歌声を届けてくれる、石塚隆充さんに囲まれて

『Solea』ソロを踊ったマキさん。

 

当初、白黒水玉の衣装を望んでいたのですが、諸事情で赤黒水玉に変更(笑)

私的には、フラメンコ=ソレア=赤黒=光と陰 なイメージですが・・

皆さんの反応はいかがでしたか??

情熱たっぷりの「ソレア」素敵でした。

遠い中、何度もアトリエに通って頂きありがとうございました。

また遊びに来て下さいね!

 

余談ですが・・マキさんの衣装は元々、

私の友達の会社で3D人形を作る為に、サンプル制作した衣装でした。。。

(⇩下の写真、本物みたいですよね?実は人形です)

 

3Dモデルになった友達とマキさんの身長差は、なんと!15cm以上でブッカブカ。。

でも!マキさんの熱意で、マキさんにピッタリの衣装に仕上がりました。

モモちゃんも・・Muchas gracias!!

 

サトコさん(左)と マミさん(右)バストンを使っての難しい『Solea por Buleria』

マミさん・サトコさん それぞれが着たい!と思っていた水玉の衣装。

もっともっと、多種多様な水玉生地が日本にあったらイ~のに・・と思いながら制作。

群舞でありつつ、一人一人の個性・想いが伝わる衣装。

そんな「ソレポル」になれていたら嬉しいです。

どうぞ、沢山のシーンで着て踊って下さいね。

 

最後になりましたが、お教室皆さんでの『Tanguillos』

既製服的な簡易製作のファルダでしたが、お揃い衣装での「群舞タンギージョ」

ワクワク感満載で、こちらまでノリノリ!

とても楽しかったで~す。

 

お会い出来ず、自己採寸して頂いた方々…

改めまして、ご注文ありがとうございました。

 

コスタ・デル・ソルの海の家『チリンギート』で

ワインがとまらなくなる おつまみ

・エスペタ [イワシの串焼き]

・チャンケテ [白魚のフリット]

この夏の逗子も↑と同じような光景が見られるんじゃないでしょうか。

あ〜早く、夏が来て欲しい

 

今回の掲載に快くご承諾いただいた

カルメン先生・生徒の皆さん

本当にありがとうございました。

 

カルメン先生のお教室がある

コスタルテ葉山 では、

この夏も素敵なイベントがあるみたいですよ!

行きたいですね〜。。

 

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