こんにちは
今回は、お客様のご依頼でリフォームしたお衣装をご紹介します
リフォームする衣装達はどれもみんな、汗や涙そして笑顔が詰まった大切な思い出
私は、そんな衣装達に新たな物語を刻んであげたいな~と思いながら・・
いつもリフォームを手がけています。
ではではご紹介です
2014年7月19日 中野ZERO 屋良有子フラメンコ教室発表会
齋藤百合江さんの「Tientos:ティエントス」のお衣装です
「Tientos」はスペイン語の「Tentar:誘惑する」に由来すると言われていて
もともとは、ミサの合間にオルガンで演奏されてた曲らしく、
荘重で趣のあるゆったりとしたタンゴです。
そんな曲の持つ雰囲気と百合江さんの大人の魅力を存分に引き出せる衣装にしたいな~
リフォームの依頼内容は、写真右の
Aラインファルダをマーメイドラインにシルエット変更してボランテをプラスしたいとのこと。
ベロア生地をたっぷり使用したボリューミーなファルダでしたが、
接ぎ部分7カ所でかなりの分量を落としました
そして・・段々ボランテ
マーメイドラインにして軽い印象にならないよう荘厳なイメージを残したいな~
元デザインの1段目を取り外し再生するだけでは足りないし・・
あえて同素材を使わず、レースとサテンの異素材で切り替え陰影をプラスしてボリューム感を出しました。
レース生地はベロアと同色の紫と左写真で使用しているマゼンダ系の2色をご提案致しましたが
マゼンダ系が選ばれてきれいなパープルグラデーションになりました。
もともとの素材(身生地)に、かなりストレッチが効いていたので
マーメイドラインに変更しても踊りやすかったようです
重さは軽くなったけど、重量感は残せたんじゃないかな~
なんて自画自賛しています
百合ちゃんとっても素敵な「Tientos」でしたよ~
お写真のご提供もありがとうございました。
次回も楽しみにしていま~す
それではまた
次回は「Tango de Málaga:タンゴ デ マラガ」の衣装リフォームのお話です