ローマの第56弾では、第55弾でご紹介したサンタニエーゼ・フォーリ・レ・ムーラ教会の近くに建つサンタ・コスタンツァ霊廟を
ご紹介します。
サンタ・コスタンツァ霊廟は、ローマ帝国の皇帝で初めてキリスト教を公認したコンスタンティヌス1世の娘であるコスタンツァが、
自身と母へレナの霊廟として、殉教者アニェーゼへの崇拝に基づいてサンタニエーゼ・フォーリ・レ・ムーラ教会のすぐ近くに4世紀の
半ばに建てられています。
正面のナルテックス(拝廊)を潜ると円形のブランを持つ暗い内部へと続いています。2本ずつ対になった12本のコリント式円柱に
囲まれた内部に祭壇が設けられています。祭壇を歩廊が取り囲む形の霊廟はまるで洗礼堂のようですが、実際7世紀にはサンタ・アニェーゼ
教会の洗礼堂として使用されていたそうです。この歩廊の天井には細かなモザイクが全周に渡って残されています。モザイクは天使や、花、
果物、鳥、ブドウの収穫などと幾何学的な紋様が描かれています。
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