穀菜食堂なばな

オーガニックを日常に
昭和の香り漂う路地の奥、尼崎の和風ヴィーガン食堂。

尼崎薪能

2010年08月05日 | ┗尼崎のこと
こんばんは~なばなのことりです。

今日は、なばなのお客様とご一緒して、ちどりと共に大物川の薪能の舞台を拝見してきました。私とちどりは、能舞台を観るのは初めてのことで、予備知識ゼロでの観劇です。

舞台は子供さんの仕舞から始まります。
小学生から高校生まで、どの子も真剣で凛々しく、一生懸命足拍子を踏みます。

じょじょに日が暮れ、風が出てくるにつれて、舞台の演目が進みます。
「土蜘蛛」では、派手な立ち回り(と言うのでしょうか)で、千筋(ちすじ)の糸が繰り出されます。

笛の音が情感豊かに場を盛り上げます。

時々聞こえる、蝉の声と風の音。
舞台奥の笹の葉が揺れ、遥か昔、室町の頃から夏の夜は暗く蒸し暑かったことに思いを馳せます。

「船弁慶」はあくまで凛々しい男前ぶり。

いよいよ日が暮れると、松明を用いて火入れ式が行われ、舞台はクライマックスに近づきます。

「清経」では、夫を亡くした妻の悲しみと怒り、自害するに至った夫の心内が、囃子によって調子をとりつつ語られます。
私達は物語についての知識を持たずに観劇しましたが、それでも舞台上の人物の気持ちはどこかしらで飲み込めるのでした。

帰り道ではブラブラ夜道を歩きながら、今まで知らずにいた夏の夜の余韻に浸るのでした。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。