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新中1は必見。中学生が内申点を上げる、正しい方法

[2021年4月5日 更新]
◆内申点を上げる方法は、もちろんある
都立高校一般入試は調査書点(=通知表の点数。内申点ともいう)が300点を占める。

通知表で高得点を取りたいのは、誰でも同じだろう。
どうすればいいか。中学校の先生はもちろん教えてくれない。今回は内申点を上げる方法を伝える。

細かく言うならば「各観点別評価のつけ方」についても語らねばならないが、今回はかみ砕いてお話しする。
もっと詳しく知りたければ、ググってほしい。

国語・数学・英語・理科・社会で通知表の「5」を取るには、定期テストが良いだけではダメ。
必ず3つのポイントを押さえよう。
1. 定期テストで90点以上取る。
2. 提出物を期限内に指示通り仕上げる。
3. 授業態度で好評価を得る。
これで各科目の「関心・意欲・態度」でAがもらうことが「5」を取る最低条件だ。
1つずつ説明していく。

◆定期テストの点が最重要
通知表の点数を決めるもっとも大きな要素が「定期テストの点」。これは間違いない。
この事実が分かっており、定期テストの日程と回数は年間で分かっているのだから準備はいくらでもできるだろう。
「テスト範囲が分からないからテスト勉強ができない」なんて頭の悪いことを言わないように。
前の定期テスト範囲以降、現在学校で習っている単元まではテスト範囲に入る。中1なら中学校で習ってきた範囲すべてだ。
だったら授業でやったばかりの内容を復習すればいいだけだ。

その準備に、どの教材を使うか。それは「学校の教科書ワーク」だ。
定期テストの日に中学校に提出することになる副教材がある。
これを学校の授業が終わるたびに進めておくといい。塾で習っていて内容が分かっているなら、学校の授業を待たずに進めても構わない。
覚えて間もないときに教科書ワークをやれば、記憶に残りやすい。
6月末に期末テストがあるなら、4月新学期に教科書ワークが配られたらすぐ進めておく。

区立中学校ではふつうテスト2週間前に、テスト範囲と提出物範囲表が配られる。
しかし、配られてから教科書ワークを始めるようでは遅すぎる。「テスト前にワークだけやったら時間が無くなった」
という間抜けなことになるからだ。
1度そういう失敗をさせたうえで、次の定期テストから反省を活かすようにする。という手法もあるがおすすめではない。
中学2,3年生であれば「今まで何度、定期テストを受けてきたのか」ということになる。
これまで反省していない者が、ここで切り替えられるわけがない。断言する。

では中学1年生なら最初は失敗させていいのか、というとこれも違う。
中1の最初のテストは、だれでもそこそこの点数が取れてしまうから。失敗しにくいのだ。
そうすると、「言うほど勉強しなくても問題ないや」と子どもは思ってしまう。
2学期中間テストで点数が急降下しても「前はうまくいったんだから、今回はたまたまだろう」と子どもは反省しない。絶対にしない。2学期期末テストでも点数が悪く、成績が下がる。モチベーションも下がり、3学期以降も引き続き低い成績を取り続ける。分かりやすいくらい典型的なパターンだ。
中1こそ最初の定期テストで万全の準備をさせ、「準備したからいい結果が出た」という思考にさせてやらないといけない。ここの意識づけで失敗するとリカバリーすることが非常に困難になる。最悪の場合、高校受験で不合格になった後でも気づけないことになる。
そうすれば大学受験も失敗するだろう。高校受験の4倍、大学受験は厳しい。


中1の保護者の方は、1学期中間テストだけは縄で縛ってでも子どもに勉強をやらせ切ってほしい。
2学期は子どもに任せ、そこで点数が下がれば「1学期のように勉強しなかったからだ」と子どもは反省するからだ。これならまだ救いようがある。
キミがもし中学1年生なら、だまされたと思って最初の中間テストは死ぬ気で勉強してみろ。
たった3週間勉強するだけで、これからの中学校生活が輝いたものになる。
ぐだぐだの中学校生活を送る、という選択をするのならそれもいい。自分で決めたことだから自分の責任である。
中学生生活は学校の勉強が基盤にある。
授業が分からなければつまらないし、授業が分かってテストがよければ面白いものだ。


勉強は時間をかければいい、というものではない。
正しい方法と適切な量を、適切なタイミングでやることで大きな効果を出せる。
「勉強をしたい」という中学生など、まずいない。でも結果は出さなければならない。
だったら「どうしたらラクに結果を出せるか」を考えて、実行するほうがいい。
自分で考えられないなら、先人の経験と知恵を利用すればいい。

目標は90点。中1なら95点は狙う。
90点はあくまで目安だが、89点と90点では印象がまるで違う。
是が非でも90点を狙おう。

◆提出物を出す だけでは70点
「〇~〇ページまで、マルつけまでやって △月△日のテスト後に提出」
という形でワークの提出指示がある。
指示された通りに提出して70点。
やっていない箇所がある、マルつけをしていないは絶対にNG。これで「5」が消える。
なおマルは丁寧に書け。先生ウケがいい。

提出日に出さないのはもってのほか。
学校の先生は指示に従わない子を嫌う。提出物を指示されたとおりにやること。

◆授業態度
居眠りや私語、よそ見などは論外。
デート中に相手が居眠りしたり、話しかけてもそっぽを向いていたらどう思うだろう。
学校の先生も同じように考えている。そしてその報復は「関心・意欲・態度が悪い。ハイ評価Bね」という最悪の形で表れ「5」がパーになる。
「キミが授業をきっちり聞いているかどうか」ではない。「キミが授業をきっちり聞いていると先生が判断するかどうか」だ


◆結論:学校の先生に、キミの成績を上げる義務はない
あらかじめ伝えておく。
学校の先生は「君たちの成績を上げてくれる人」ではない。「君たちの成績をつける人」である。
先生だって人間だから好きな生徒と嫌いな生徒がいる。「えこひいきするな」といくら声をあげても、これは絶対になくならない。
先生自身は「自分は公平に生徒一人ひとりを見ている」と信じているからだ。

学校の先生を責めてはいけない。むしろこの状況をどうプラスに変えるべきかを考えたほうが得だ。
「先生に好かれれば通知表が有利になる」ということが分かっているなら、積極的に先生に好かれる行動をすべきだ。
プライドとか正義とかどうでもよい。
「行きたい都立高校に合格する」という目標達成のための戦術だと考えればいい。

おべっかを使う必要はない。
たまに授業内容の質問に行き、笑顔で「ありがとうございました」と礼を言う。これだけでいい。
礼儀正しい生徒、自分を慕っている(と思っている)生徒のことを、中学校教師は好きだ。
たったこれだけの行動で、通知表の点が上がりやすくなる。卑怯ではない、まっとうな手段である。
やらない手はない。

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