[2020年12月28日 更新]
都立入試だけでなく、定期テストでも簡単な計算問題を間違えることがある者には理由がある。
その理由を考えず「ついうっかり」とか「本当なら解けてたはず」などと言い訳をするな。
そういう者はこの先、同じ言い訳を何十回もすることになる。それでいいなら私は構わない。キミの人生なのだから好きにしたらいい。
ただしテストの点が悪いのを「学校の先生が悪い」だの「塾の先生が悪い」だの、ましてや「俺はアタマが悪いから」などと、自分の行動と心掛けが間違っているのに他のせいにするのはダメだ。
計算ミスは100%、キミの責任だ。
キミが正しい計算の仕方をせず怠けているからだ。
とは言え、その正しいやり方を知らない者もいるだろう。
今回は「正しい計算のやり方」を教える。あくまで私の考えなので、気に入らなければキミの好きにやればいい。
◆1行で1工程
3(5a-b)-(7a-4b)
都立入試に出た計算問題だが、どうやって解くだろうか。
まずは項で区切ること。項とは+や-で分断された塊(かたまり)だと考えればいい。
3(5a-b) / -(7a-4b)
こうやって線を引くとわかりやすいだろう。
次にカッコを外す。この時にはカッコを外すだけにする。同類項をまとめてはダメ。
=15a-3b-7a+4b
また項で区切る。
=15a / -3b / -7a / +4b
後は同類項をまとめるだけ。
=8a+b
カッコを外しながら同類項の計算をしてはいけない。
カッコを外すのに1行。計算するのに1行を使う。
「自分は賢い」と勘違いしている子ほど途中式を書かずに頭の中で計算しようとする。途中式を書かないと、数字を覚えながら計算しなくてはならない。「覚える」と「計算する」の両方に脳を使うことになる。
だが途中式を書いておけば数や式を覚える必要はない。見ればいいんだから。
「四則計算する」だけに脳を使える。
ミスしにくいのは明白だ。
試しにランダムな数字、たとえば「8739184」と「6423」を暗記しながら計算問題をやってみるといい。難しいから。
◆計算する場所にも注意
参照:都教育委員会HP
これは都立入試問題の1ページ目。
計算問題が6問あるが計算スペースがせまい。もし広い計算スペースにしていたら都立数学の平均点は絶対に上がる。計算ミスが減るからだ。
ここに何も考えずに計算式を書いてはダメ。「左端から整列して書く」のだ。ミスしないだけでなく、あとで見返しやすいという利点もある。
もう一つのお薦めは「表紙を使うこと」。
表紙には上部分に余白があり、そこを使っても構わない。
参照:都教育委員会HP
解答用紙は折り曲げてはいけないが、問題用紙は折り曲げてもいい。むしろ折り曲げて使え。
Vもぎでも同じ作戦は使える。1月Vもぎを受けるなら試してみるといい。
余白すらも味方にして入試に臨んで欲しい。
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