日経新聞 サウジと投資協定調印 首相、安保対話でも合意 より。
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)との首脳会談に臨む安倍首相(4月30日、ジッダ)=代表撮影・共同
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS01002_R00C13A5000000/
福島のような原発の「事故が起こった場合どうするのか?」。
又、放射性廃棄物の処理問題、中東各国はクリア出来ているのか?。
安全確保無しの利益優先外交、個人的には、「将来的には問題が発生すると思う」が、そのようになった場合、「メーカーは、「国に頼らず」完全な対策、保障を行う必要」がある。
「それが出来るのであろうか?!」、と言う事が原発メーカーには問われている。
それが、「当たり前な事」として、それを十分に理解し、認識し、最終的な判断をすべきだ。
「メーカー自前のみでの対応」が出来ないと、「現地で問題が発生した時」に、「国民にも経済的な悪影響が生じる」と言う事になりかねない。
現地で事故が発生した場合、当時の東電や原発メーカーのような、「何も出来ず、ただただ状況を監視しているだけのような、おろおろした状態」になる可能性が高いと言う事だ。
安倍首相と各国代表者らは、その事を十分に理解すべきだ。
仮に「日本製の原発」であったとしても、「爆発した場合、手に負えない」と言うのが現状と言う事だ。
サウジ・アラビアは、それでも「日本製の原発を設置したいのか?」と言う事が問われている。
*個人的には「晴天、高温の土地柄を生かした発電システム」、太陽光や温水熱発電と発電した電力を貯めるバッテリーを組み合わせる発電が「最も安全で良い」と言えると思う。
更には海上風力発電なども良いであろう。
各記事参照
サウジと投資協定調印 首相、安保対話でも合意
2013/5/1 8:58
【ジッダ=佐藤賢】安倍晋三首相は30日夜(日本時間1日未明)、政府専用機で中東3カ国歴訪の最初の訪問国サウジアラビアのジッダに到着した。
サルマン皇太子と会談し、包括的な協力強化を盛り込んだ共同声明を発表。
両政府は投資協定に調印した。日本の原発輸出を可能にする原子力協定の締結を検討することで一致。
外務・防衛当局の安全保障対話の新設でも合意した。
日本にとってサウジは原油の年間輸入量の約3割を輸入している最大の原油供給国。
首相は安定的な原油供給に向けた協力を要請した。
投資協定は企業が海外に投資した財産の保護や規制の透明性向上などを規定した取り決めで、エネルギー関連会社を含む日本企業の投資保護が目的だ。
共同声明には(1)農業や医療分野での技術協力の促進(2)国際テロ情勢に関する情報交換(3)北朝鮮問題での協力――を盛り込んだ。
資源だけでなく、農業や医療、安全保障などにも協力の軸足を置き、重層的な関係構築を打ち出したのが特徴だ。
安保対話の創設は、ホルムズ海峡の危機やソマリア沖の海賊被害をにらみ事態への対応力を高める狙いがある。
海賊対策やシーレーン(海上交通路)防衛、イランの核開発問題への対応が議題に上るとみられる。
日本の首相のサウジ訪問は第1次安倍政権当時の2007年4月以来、6年ぶり。アブドラ国王は体調不良で首相とは会談できず、代わりに電話で話して友好協力関係を確認した。
中東訪問には経団連の米倉弘昌会長ら経済界トップが同行し、経済外交の本格始動と位置づけている。2日からはアラブ首長国連邦(UAE)とトルコを訪れる。
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サウジアラビア、サルマン皇太子、投資協定、原油、海賊、アラブ首長国連邦
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日本、UAEと租税条約を署名へ 投資促す (2013/4/25 12:16) [有料会員限定]
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都市インフラ、官民一体で輸出攻勢 5年で4兆円市場 (2013/4/16 2:00) [有料会員限定]
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS01002_R00C13A5000000/
「安保対話」新設で合意 首相、サウジ皇太子と会談
2013.5.1 09:07 (1/2ページ)
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)との首脳会談に臨む安倍首相=4月30日夜、ジッダ(代表撮影・共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p1.htm
【ジッダ=半沢尚久】サウジアラビアを訪問中の安倍晋三首相は4月30日夜(日本時間5月1日未明)、サルマン皇太子と会談した。
首相は両国関係について、安全保障や経済分野を含めた「重層的な関係に発展させたい」と表明し、外務・防衛当局による「安全保障対話」の新設で合意した。
イランによるホルムズ海峡封鎖の危険性を念頭に、海上自衛隊とサウジ海軍との間で機雷を除去する「掃海技術」の向上で協力することを想定している。
首相は会談で「エネルギーだけでなく、すべての分野で協力関係を深めていくべきだ」と述べ、皇太子も賛意を示した。
原発輸出に必要な原子力協定締結に向け、事務レベルで協議していくことも確認。
首相と皇太子立ち会いのもと、投資協定が署名された。
サウジはホルムズ海峡が入り口となるペルシャ湾に面している。
核開発をめぐり欧米諸国などとの対立を深めるイランが海峡封鎖に踏み切れば、機雷をまいてタンカーなど民間船舶の航行を妨げることが想定される。
日本の輸入原油の85%は同海峡を通過しており、深刻な影響を受ける。
ただ、日本が集団的自衛権を行使しない現状では、海自の掃海艇部隊による機雷除去は戦闘行為停止後の「遺棄機雷」に限定される。
このため、海自が高い掃海技術を指導すれば、集団的自衛権の解釈見直しを待たずに、ホルムズ海峡の安定に関与する姿勢を示す取り組みとなる。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130501/mds13050109080000-n1.htm
「安保対話」新設で合意 首相、サウジ皇太子と会談
2013.5.1 09:07 (2/2ページ)
会談後には両国間の「包括的パートナーシップの強化」に関する共同声明も発出。
声明では、政治分野で安保対話を促進する課題として、(1)海上安全保障(2)海上輸送路の安全(3)海賊対処-などを列挙。
自衛隊とサウジ軍幹部の相互訪問継続も明記しており、防衛交流を活発化させる。
経済分野では、サウジによる安定的な石油供給や、再生可能エネルギー・原子力での二国間協力のほか、農業や医療サービスでの協力促進を盛り込んだ。
共同声明は、深刻化するシリア情勢に懸念を示し、北朝鮮についても核・ミサイル開発と拉致問題への国際協議を進展させると特記した。
首相は体調不良のアブドッラー国王とも電話で会談し、訪問に歓迎の意を伝えられた。
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)と宮殿に入る安倍首相=4月30日夜、ジッダ(代表撮影・共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p2.htm
サウジアラビアのジッダに到着、サルマン皇太子(右)の出迎えを受ける安倍首相=4月30日夜(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p3.htm
サウジアラビアのジッダに到着、空港の貴賓室でサルマン皇太子(右端)の歓迎を受ける安倍首相(中央左)=4月30日夜(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p4.htm
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/130501/mds13050109080000-n2.htm
日・サウジ合意 原子力協定、事前に協議 「安保対話」も新設
2013.5.2 07:55
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)と宮殿に入る安倍首相=4月30日夜、ジッダ(代表撮影)
http://sankei.jp.msn.com/politics/photos/130502/plc13050207560006-p1.htm
【ジッダ=半沢尚久】安倍晋三首相は4月30日夜(日本時間5月1日未明)、サウジアラビアのサルマン皇太子と会談し、日本の原発輸出を可能にする原子力協定締結交渉入りに向け、事前の事務レベル協議を開始することで合意した。
外務・防衛当局の「安全保障対話」新設でも一致。
海上自衛隊がサウジ海軍に、機雷を除去する「掃海技術」の向上で協力することを想定している。
首相は会談で、両国関係を安全保障や経済分野を含めた「重層的な関係に発展させたい」と表明した。
重層的な関係構築の中核として掲げたのが安保対話で、イランのホルムズ海峡封鎖を念頭に置く。
サウジは、ホルムズ海峡を入り口とするペルシャ湾に面している。核開発をめぐり欧米諸国などとの対立を深めるイランが海峡封鎖に踏み切れば、機雷をまきタンカーなど民間船舶の航行を妨げることが懸念される。
日本の輸入原油の85%は同海峡を通過しており、深刻な影響を受ける。
ただ、集団的自衛権を行使できない現状では、海自の掃海艇部隊による除去対象は戦闘行為停止後の「遺棄機雷」に限定される。
海自の高い掃海技術をサウジに提供すれば、集団的自衛権の解釈見直しを待たずに海峡の安定に関与する姿勢を示す取り組みとなる。
会談後には「包括的パートナーシップの強化」に関する共同声明も発出。
自衛隊とサウジ軍幹部の相互訪問継続を明記、掃海以外の防衛交流も活発化させる。
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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130502/plc13050207560006-n1.htm
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)との首脳会談に臨む安倍首相(4月30日、ジッダ)=代表撮影・共同
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS01002_R00C13A5000000/
福島のような原発の「事故が起こった場合どうするのか?」。
又、放射性廃棄物の処理問題、中東各国はクリア出来ているのか?。
安全確保無しの利益優先外交、個人的には、「将来的には問題が発生すると思う」が、そのようになった場合、「メーカーは、「国に頼らず」完全な対策、保障を行う必要」がある。
「それが出来るのであろうか?!」、と言う事が原発メーカーには問われている。
それが、「当たり前な事」として、それを十分に理解し、認識し、最終的な判断をすべきだ。
「メーカー自前のみでの対応」が出来ないと、「現地で問題が発生した時」に、「国民にも経済的な悪影響が生じる」と言う事になりかねない。
現地で事故が発生した場合、当時の東電や原発メーカーのような、「何も出来ず、ただただ状況を監視しているだけのような、おろおろした状態」になる可能性が高いと言う事だ。
安倍首相と各国代表者らは、その事を十分に理解すべきだ。
仮に「日本製の原発」であったとしても、「爆発した場合、手に負えない」と言うのが現状と言う事だ。
サウジ・アラビアは、それでも「日本製の原発を設置したいのか?」と言う事が問われている。
*個人的には「晴天、高温の土地柄を生かした発電システム」、太陽光や温水熱発電と発電した電力を貯めるバッテリーを組み合わせる発電が「最も安全で良い」と言えると思う。
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サウジと投資協定調印 首相、安保対話でも合意
2013/5/1 8:58
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サルマン皇太子と会談し、包括的な協力強化を盛り込んだ共同声明を発表。
両政府は投資協定に調印した。日本の原発輸出を可能にする原子力協定の締結を検討することで一致。
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資源だけでなく、農業や医療、安全保障などにも協力の軸足を置き、重層的な関係構築を打ち出したのが特徴だ。
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海賊対策やシーレーン(海上交通路)防衛、イランの核開発問題への対応が議題に上るとみられる。
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http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS01002_R00C13A5000000/
「安保対話」新設で合意 首相、サウジ皇太子と会談
2013.5.1 09:07 (1/2ページ)
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)との首脳会談に臨む安倍首相=4月30日夜、ジッダ(代表撮影・共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p1.htm
【ジッダ=半沢尚久】サウジアラビアを訪問中の安倍晋三首相は4月30日夜(日本時間5月1日未明)、サルマン皇太子と会談した。
首相は両国関係について、安全保障や経済分野を含めた「重層的な関係に発展させたい」と表明し、外務・防衛当局による「安全保障対話」の新設で合意した。
イランによるホルムズ海峡封鎖の危険性を念頭に、海上自衛隊とサウジ海軍との間で機雷を除去する「掃海技術」の向上で協力することを想定している。
首相は会談で「エネルギーだけでなく、すべての分野で協力関係を深めていくべきだ」と述べ、皇太子も賛意を示した。
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核開発をめぐり欧米諸国などとの対立を深めるイランが海峡封鎖に踏み切れば、機雷をまいてタンカーなど民間船舶の航行を妨げることが想定される。
日本の輸入原油の85%は同海峡を通過しており、深刻な影響を受ける。
ただ、日本が集団的自衛権を行使しない現状では、海自の掃海艇部隊による機雷除去は戦闘行為停止後の「遺棄機雷」に限定される。
このため、海自が高い掃海技術を指導すれば、集団的自衛権の解釈見直しを待たずに、ホルムズ海峡の安定に関与する姿勢を示す取り組みとなる。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130501/mds13050109080000-n1.htm
「安保対話」新設で合意 首相、サウジ皇太子と会談
2013.5.1 09:07 (2/2ページ)
会談後には両国間の「包括的パートナーシップの強化」に関する共同声明も発出。
声明では、政治分野で安保対話を促進する課題として、(1)海上安全保障(2)海上輸送路の安全(3)海賊対処-などを列挙。
自衛隊とサウジ軍幹部の相互訪問継続も明記しており、防衛交流を活発化させる。
経済分野では、サウジによる安定的な石油供給や、再生可能エネルギー・原子力での二国間協力のほか、農業や医療サービスでの協力促進を盛り込んだ。
共同声明は、深刻化するシリア情勢に懸念を示し、北朝鮮についても核・ミサイル開発と拉致問題への国際協議を進展させると特記した。
首相は体調不良のアブドッラー国王とも電話で会談し、訪問に歓迎の意を伝えられた。
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サウジアラビアのサルマン皇太子(右)と宮殿に入る安倍首相=4月30日夜、ジッダ(代表撮影・共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p2.htm
サウジアラビアのジッダに到着、サルマン皇太子(右)の出迎えを受ける安倍首相=4月30日夜(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p3.htm
サウジアラビアのジッダに到着、空港の貴賓室でサルマン皇太子(右端)の歓迎を受ける安倍首相(中央左)=4月30日夜(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/130501/mds13050109080000-p4.htm
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日・サウジ合意 原子力協定、事前に協議 「安保対話」も新設
2013.5.2 07:55
サウジアラビアのサルマン皇太子(右)と宮殿に入る安倍首相=4月30日夜、ジッダ(代表撮影)
http://sankei.jp.msn.com/politics/photos/130502/plc13050207560006-p1.htm
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重層的な関係構築の中核として掲げたのが安保対話で、イランのホルムズ海峡封鎖を念頭に置く。
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日本の輸入原油の85%は同海峡を通過しており、深刻な影響を受ける。
ただ、集団的自衛権を行使できない現状では、海自の掃海艇部隊による除去対象は戦闘行為停止後の「遺棄機雷」に限定される。
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会談後には「包括的パートナーシップの強化」に関する共同声明も発出。
自衛隊とサウジ軍幹部の相互訪問継続を明記、掃海以外の防衛交流も活発化させる。
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