日本人でも外国人でも、日本でしっかりと働いた外国人についても、「きちんとした法整備」を行うべきと言える。人間は部品ではなく、「使い捨ては許されない!」。
「われわれは労働力を呼んだが来たのは人間だった」。
この言葉は、「何処かの企業経営者か?」、経団連の関係者、もしくは、経済同友会の関係者か?!。
「あまりにも傲慢すぎな考え方で、馬鹿げている!」と言える。
「企業が労働力を求める」場合、「人間以外の誰が行うのか?!」。
精密な製造ロボットで、作業が可能ならば、既にその事は行なっており、足りない場合は、新たに配備、設置する事になるが、これ以外の労働力は、すべて人間だ。
人間以外の動物では出来ない。
又、安倍氏は、先日の参議院議員選挙で「安倍政権において、「過去最大の税収」になった!」と自慢していたが、それならば、その税収から、各種の社会保障に回すべきと言える。
年金運用も含め、政府として過去最高の税収を繰り返している状態は、「大企業の内部留保」と全く同じになるのでは?!。
麻生なども、「大企業は金を溜め込んでいる」ので、それを設備投資するなどしないといけない、などという趣旨を以前述べていたが、「政府、安倍政権」も同じ状態になっていると言える。
税金を溜め込む事は問題がある!。
「困っている人々」に循環させるべきと言える。
記事参照。
日本人よりも増加!? 外国人高齢者の老後をどう支えるか
2019年7月26日 11時30分外国人材
これまでNHKでは、全国各地で外国人の人口が急増する中で、外国人の子どもが増えている現状やその課題を取材してきました。(詳しくは特設サイト「外国人“依存”ニッポン」で https://www.nhk.or.jp/d-navi/izon/)
リンクはこちら
その中で浮かんだ新たな疑問が。「増えているのは子どもたちだけ?」
そこで統計データを独自に分析すると意外な数字が浮かび上がってきました。
実は今、外国人の高齢者がすべての都道府県で増えているのです。
さらに詳しく分析すると、もともとの人数が違うので単純には比較できませんが、外国人高齢者は日本人よりも高い伸び率で増えていたのです。
なぜ外国人の高齢者が増えているのか、そして各地で何が起きているのでしょうか。(ネットワーク報道部記者 伊賀亮人)
全都道府県で急増
疑問をもとに分析したのは、総務省がまとめている住民基本台帳のデータです。
この統計によると、全国に住む外国人のうち65歳以上の高齢者はことし1月時点で約17万1000人で、外国人人口の6%程度にあたります。
これを5年前、2014年1月と比較すると、外国人の高齢者は24%増加しています。

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より細かく見てみると、すべての都道府県で増加しています。
さらにこのうち43の都道府県では15%以上、さらに21の都・道・県では30%以上と急増しているのです。
実は日本人よりも高い増加率
次に高齢化が急速に進んでいる日本人とも比較してみました。
まず、日本人の高齢者は約3501万4000人と全年代の28%を占め、外国人とは比較にならないほど、高齢化が進んでいます。
ただ、これを5年間の増加率にして日本人と外国人とで比較してみるとー。
まず、外国人の24%という増加率は、日本人の10%よりも13ポイント余り上回っていて、高い増加率となっています。
さらに都道府県別に比較してみても、すべての都道府県で外国人のほうが増加率が高くなっているのです。

65歳以上の住民の増加率(外国人高齢者が1000人以上増加した自治体)
もちろん、もともとの日本人の人数のほうがかなり多いので単純に比較できるものではありませんが、外国人高齢者が各地で着実に増えていることが見てとれます。
なぜ増えているのか?
それでは、なぜ今、外国人高齢者が増加しているのでしょうか。
実際に外国人高齢者が増加している場所があると聞いて現地に向かいました。
訪ねたのは、愛知県豊田市にある団地、保見ヶ丘です。

愛知県はこの5年間で65歳以上の外国人が約2400人増えていて都道府県別では4位の増加数です。
保見ヶ丘で迎えてくれたのは、74歳の藤田パウロさん。
パウロさんは日系二世のブラジル人で1990年に来日しました。
「40すぎで日本に来ましたが、自動車部品メーカーに雇用されて最初は2年契約のはずだった。それが何を勘違いしたかもう29年目になった(笑)」(パウロさん)

保見ヶ丘の人口は約7200人。
そのうち実に55%にあたる4000人余りが外国人です。
住民の多くは自動車部品メーカーで働く人たちやその家族。
そのうち、1980年代から1990年代初期のバブル期の人手不足の中で来日したパウロさんのような日系の住民が、約30年たった今、高齢化しているというのです。
「当時は皆さん帰るつもりだったけどね。もうブラジルよりこっちのほうが慣れちゃったし。知っている人の中には日本で亡くなった人もだいぶいるよ」(パウロさん)
外国人向けの介護サービスは?
10年余り前に定年退職したパウロさんが、今働くのは、高齢者向けの介護サービスや障害を持つ子どもへの支援サービスを提供する事業所「ケアセンターほみ」です。

実はこの事業所では外国人高齢者への介護サービスも提供しているといいます。
外国人であっても3か月より長く日本に住んでいれば介護サービスを受けられる資格があります。
そこで実際にその場に同行させてもらいました。
県営団地の1室で訪問介護を受けていたのは日系ブラジル人二世の四ヶ所エミリアさん(66)です。

エミリアさんは21年前に来日。かつてはブラジルに帰ろうと考えたこともありますが、息子を育てるためと、自動車部品のメーカーで働いてきました。
今は息子も成人し自身の家族を持っていますが離れて暮らしています。
エミリアさんは、リウマチで自分1人で歩くのがままならず、日中はほぼ寝たきりの状態が続いています。
このため、要介護3の認定を受けていて週末以外ほぼ毎日、排せつケアや食事の準備、入浴の支援などの介護サービスを受けているのです。
通訳も外国人
しかし、実はエミリアさんは、日本語を十分に話すことができません。
取材に対しても日本語でコミュニケーションを取ることができたのは、2、3問でした。
そこでこの事業所では日系外国人のヘルパーが必要に応じて通訳にあたっているのです。

この日、通訳をしていたのは並里カテリーネさん。
事業所にはカテリーネさんを含めて合わせて7人の外国人ヘルパーが所属しています。
もともとは、2008年のリーマンショックで仕事を失った日系人の労働者の雇用対策に、事業所を運営する「愛知県高齢者生活協同組合」が開いた介護ヘルパーの養成講座を修了した人たちです。
「仕事を失い生活に困った外国人の人たちの役に立ちたいと介護教室を始めました。それに伴って外国人住民から相談が寄せられるようになる中で、実は介護が必要な外国人の人が多くいることを知ったのです」と愛知県高齢者生協の藤井克子専務理事は話します。

失業者への支援として介護ヘルパーを養成したことが、結果として介護を受ける外国人高齢者への支援にもつながっているのです。
意思疎通が課題に…
この日、ケアマネージャーとして介護プランを作成する藤井さんが、サービスへの希望などをエミリアさんから聞き取ろうとするとー。
病院に行った時に医師が誤った診断をしたのではないかと不信感を持ったという話や、おかゆ以外の食事もつくってほしいという別の事業所のヘルパーへの要望を伝えられます。
また、デイサービスの利用を勧めると、以前通った際に施設の職員とことばの壁がありコミュニケーションが取れないので行く気になれないと話します。

通訳ができるカテリーネさんが一緒にいられない時にはさまざまな不自由さを感じ悩みを抱えているというのです。
その一つ一つを聞いていると、この日、藤井さんの訪問は当初の予定の1時間を大幅に超えて2時間余りにおよびました。
藤井さんは、外国人高齢者に介護サービスを提供する難しさを次のように話します。

「うちには日系人のヘルパーがいるので通訳してもらえますが、それでもことばからことばのやり取りで誤解を招くこともあり難しさも感じます。それに介護保険の制度は日本人でも理解がついていけないほど複雑な面があり、サービスを受けるための手続きがよく理解できていない人や、そもそも介護保険を利用できることさえ知らないという人も多くいるようです」
日本語の日常会話がままならないエミリアさん。
1人ではなかなか外出ができないためヘルパーと近所のスーパーに買い物に行くのが何よりもの楽しみだと話してくれましたが、日常生活にはどれほど苦労が多いのだろうかという思いがよぎりました。

今後も増加傾向に?
それでは今後、こうした外国人高齢者は増えるのか。
全国に住む外国人の現状に詳しい首都大学東京の丹野清人教授は次のように指摘します。
「外国人の高齢者で最も多いのは在日コリアンの人たちでした。そこに日系二世の人たちが長期滞在で入国・滞在できるようになった1990年の制度改正を受けて来日したブラジル人などが今、高齢化しているのです。さらに日本に住む中国人も高齢化している実態があります。外国人の定住化が進んでいる自治体では10年以上、住み続けている人が5割を超えるところもあります。日本に定住する外国人は増え続けているので、今後も日本で長期間働くうちに母国の基盤がなくなり日本を終の住みかにしたいという人は増えるでしょう」

一方、愛知県高齢者生協の藤井さんはエミリアさんのように十分に日本語を話せない高齢者が増える中で、行政の対応も必要だと話します。
「日本語で会話ができた人の中にも認知症になると母国語しか理解できなくなる人もいます。しかし、通訳は介護保険の適用対象ではないので施設や利用者の負担になってしまい利用が進まない現状があります。若い時には労働者として働き税金も支払っていた人たちが適切な介護を受けることができる制度を整えていくべきではないでしょうか」
このところ外国人材の受け入れをめぐる議論でよく聞くようになったことばがあります。
「われわれは労働力を呼んだが来たのは人間だった」
今回の取材の中でエミリアさんが日本語で答えてくれた次のようなやり取りの際、そのことばが頭に浮かびました。
それは、3人の孫について質問した時。パッと明るい表情を浮かべてくれたのです。
「お孫さんはかわいい?」「5歳と、3歳と、赤ちゃん。カッワイイね」

国籍が違っても幸せな老後を過ごしたいという思いは変わりません。
日本で暮らし日本で働き年齢を重ねる人たちをどう支えていくのか。
これからさらにそうした人たちが増えていく前に考え始める必要があると感じました。
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