コイバナ 9話

〈父はかなり後で聞いたようですが‥〉
源次郎が家を出てしばらくすると、
「おう源さん、どこ行くんだい？ ほう、そうかそうか、その家はな、◯×◯×の家だから間違えるなよ。そこの角を曲がってな....」
と道順を教えてくれた人が居たらしいのです。
それがヘイさん、（ヨッちゃんに）縁談を勧めていた人です。
教えられた道順通りに向かった源次郎、そのおかげで訪問する家を間違えてしまった、という訳です。
その家主とヘイさん、源次郎さんは同い年。生真面目な源次郎はヘイさんの言う通りしてこういう事態になりました。この出来事はすべてヘイさんの策略によるものでした。

（トシオと付き合ったせいで）ヨッちゃんとエイジさんの縁談は流れていましたが、新たに「あの娘さんが欲しい」という良家からのお話が持ち上がっていたそうです。

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コイバナ 第8話

それから話はどんどん難しい方向へと向かい、「申し訳ない、家を間違えました」 では済まされない事態となりました。
間違えられた方の家主が、「（自分の娘 or ヨッちゃん）どちらかが泣く事になるなら両家共、この話は無かった事にするべきだ」と強く主張してきました。
父ももどかしかったと思いますが、農家の長男として、これからもずっと同じ村に住まなくてはなりません。
大人達の指示に従う他はなく、結局 2人は別れる事になったのでした。


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