〈老父母〉トシオ と スエ

老父母の画像〈家族の記録〉

父、返事した

2020-08-17 22:34:56 | 日記
今日の母が言うには「お父さん返事したよ。3回も」と言う。
返事と言っても、おぼつかない声で「おぉ。」とだけ。

初めて反応したのは2〜3日前らしい。看護士さんが父に向かい「今日も奥さん来てるよ。良かったね」と話し掛けた時「おぉ」と言ったらしい。 

「今日は調子良かったみたい」と母。
母「お父さん、今日も暑いですねぇ」
父「おぉ。」
「そろそろ口で食事してくださぁい」
「おぉ。」
「息子が下(駐車場)まで来てるよぉ」
「おぉ。」

3回反応があった後に、再び何も言わなくなりました。

車中で待っていた私はそれを聞き「ホントにぃ〜〜⁉︎」と声を上げました。
びっくりですよ


それにしても暑い暑い1日でした。
車中で待っている間にも次々とコロナ発熱なのか熱中症なのか、ボーっとした患者が運ばれてきます。スタッフは非接触検温器でチェックしながら対応しています。時には車の中に入り対応していました。

知り合いにもPCR検体採取している人がおられます。1日100〜200件。

最前線で働く医療スタッフには頭が下がる思いです


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ちょうど1年前の写真↓








父 カット

2020-08-10 23:20:00 | 日記
コロナの影響で病室は入るのは1人限定なのだが、父の髪を切る許可を得て、母と2人、父に会う。
相変わらず母は毎回声を掛けながら体をさすります。
「お父さん、今日はどうですかぁ?」
返事は絶対無い筈。
「まだ口から食事出来ませんかぁ?」
「今日は髪の毛切ってくれるよぉ」

寝たきりだから半分切って、看護士さんに体入れ替えて貰って、半分切る。毛の飛び散りに苦労する。

看護士さんが体入れ替えた時に、父の片目が開いた。しっかり開いた。瞬きを一度して再び目を閉じる。
視線は合ってない。
反射なのだろう。

父が最初の心筋梗塞で倒れたのは十数年前。それ以来、父の髪を切っていると毎回思っていた。
「もしかして今日が最後のカットかも」と。

でも今回これで最後だという感じはせず、再び髪を切りに来る気がする。
「また来るからさ、お父さん」

キッチリ掃除して帰ってきたけど、看護士さんすみませんでした。



(寝たきりの散髪。実はちょっと面倒なんだけどねぇ )


......