それを、何度も読み直してみて、とても勉強になりました。
以下、ターザンさんの書き込みです。
今までさまざまな小学生の国語の教材分析を進めてきた中で、この「きつつきの商売」という教材の中で、totoroさんもおっしゃっている通り、「音」がどうして商品として価値があるのか?また、どうして音を売る商売が繁盛しているのか?ということがとにかく疑問でした。
また、この疑問がとければさらに深い分析ができ、「きつつきの商売」という教材を使ってのおもしろい授業計画が立てられるのではないかと常々考えておりました。
今回totoroさんに質問させていただいたのも、totoroさんの教材分析を拝見し、totoroさんのかんがえる「音を売る商売が成立する理由」を伺いたくなったからです。
前置きが長くなりました。私の考えを述べたいト思います。始めにいっておきますが私の考えは教材分析からはかけ離れた、いわば私の妄想のようなものです。何の根拠もございません。
この疑問を考えるときにまず思ったのは「動物たちにとって音とは何なのだろうか?」ということです。一般的に考えて「音」とは動物にとって、危険を察知するための信号にしか過ぎないのではないでしょうか。
しかし、きつつきはそんな危険信号でしかなかった音を「すてきな音おきかせします。」と看板にかいて動物たちに聞かせたいと思います。「一つつき百リル」等の表現ではなく、「四分音符一つ分で百リル」というふうに「四分音符」という表現にしているのも、この表現から音楽性が連想できるので音の芸術性やすばらしさが強調されるのではないでしょうか。
普段は危険を知るための信号でしかない音を、すてきに聞かせてくれるというなら、そんなお店に足を運んでみたいと思う動物たちにも納得がいきます。だからこそ音を売るという商売が成り立つのではないでしょうか。
以上が私の考えですが、最初に述べたとおり、本文中からはこの考えに対する根拠がほぼ読みとれない、いわば私の妄想が生んだ考えです。
これを、読んでターザンさんは、学生さんなのにすごいなと思いました。
その通りだと思います。
私は「四分音符」という言葉は、気にもとめていませんでした。子どもたちと一緒で、さらっと読み過ごしていました。
その「四分音符」ということばに、「おやっ」「おかしいぞ」と目をとめて、さらっと流さないターザンさんはすごいと思います。
国語の授業を行う場合、私たち大人もそうですが、子どもたちも「思い込み」でさらっと読んでいます。
ターザンさんのように、まてよとこだわって読み始めると、おもしろい発見がたくさん出てきます。
すると、今まで見えなかった世界が見えてきて、物語の世界が奥行きのあるものになります。
そういう国語の授業をしてあげると、子どもたちは国語が大好きになります。
今回はいい勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
(二)〔楽譜で〕音の長短を表わす記号。五線譜における位置により、高低をも表わす。三省堂 『新明解国語辞典 第五版』
とありますから、4分音符には、音の長さの他に、音の高さや、強弱があり、たった一つでもすてきな音楽なのですね。
だから、商品価値がある。なるほど。目から鱗です。
国語は、こうして分かったつもりでも、どんどん埋もれていた発見があるからおもしろいですね。
きつつきいの
生意気な発言ですが、国語の授業において子どもたちの多様な「読み」に対応するために、どうしても教師の深い教材分析は必要であると考えます。
totoroさんのブログの教材分析があったからこそ、私も改めて「きつつきの商売」と向き合うことができました。お忙しいなかありがとうございました。
夏の公開研究会の予定が決まりました。
皆さんで参加していただけるようおすすめいただけるとうれしいです。
授業研究の会 第14回公開研究集会
http://tuikyuu.fc2web.com/2113koukai.htm
平成22年8月6日(金)13:00~8月8日(日)12:00
(2泊3日)
会場 あいち健康プラザ
〒470-2101 愛知県知多郡東浦町大字森岡字源吾山1-1
TEL 0562-82-0211
参加費 30,000円(参加費・宿泊費・資料代・食事代を含む)
持ち物 国語辞典・体育の服
参加申し込み先
石井俊樹(TEL&FAX 0561-58-5599)
Eメール toshikiishii@tg.commufa.jp
要申込(FAXかEメールで)
申し込み方法
はがき・ファックス・メール いずれでも受け付けます。
※ できるだけメールでお申し込み下さい。
しめ切りは 7月16日(金)です。
下記の事項を明記して下さい。
①名前 ②性別 ③郵便番号 ④住所 ⑤電話・ファックス番号
⑥メールアドレス(ある方は必ず) ⑦勤務校名 ⑧担当学年または担当教科
⑨参加回数(初参加 または ○回目)