4年生 小数の割り算
単に、小数の割り算の筆算を教えることは、そう難しいことではない。
1 商を立てる位置を確認。
2 商の見当
3 商を立てる
4 かけ算
5 引き算
6 次の位を下ろす
7 小数点の位置
8 あまりの小数点の位置
等々について、手順を踏んで理解させ、後は何度も見届けながら練習すればよい。
しかし、それならなにも学校で勉強する必要はない。
友達と、学び合うのだから、なぜそうなるのかを「考える」子どもにしたい。
一人では探求しないが、友達と協力すれば、探求する意欲が高まる。
割り算が簡単な頃は、色々な方法で小数の割り算を説明することができた。
しかし、少しずつ割り算が複雑になってくると
いつの間にか子どもたちは、一番安易な説明しかしなくなった。
「試さなくなった」のだ。
こんな感じだ。
割られる数を10倍して整数にする。最後に10分の一にして、元の大きさに戻す。
割られる数を100倍して整数にする。最後に100分の一にして、元の大きさに戻す。
これはこれで、正しい考え方である。
が、授業をしていて、私がおもしろくない。
本当に、理解しているのだろうか?
頭の中で、イメージができているのだろうか?
単なる、数の操作をしているのではないかと思う。
公文式みたいに、ワンパターンに、楽して説明したつもりになっているのではないか。
脳みそが、汗をかいていないのではないか。
そう感じ
授業者として、その考えに、ときめかないのだ。
そこで、
「それは、分かった。」
「その説明の仕方は身についた。」
「じゃあ、もっとちがう説明の仕方を身につけよう。」
「10分の一、100分の一のいくつ分をいう考え方を、身につけよう。」
「二つの考え方が身につけば、鬼に金棒です。」
半ば強引に、
1時間かけて、次のような、
10分の一、100分の一の考えを使う説明の仕方を教え
練習をさせた。
さて、それを受けて、本時。
「『14÷8』を色々な方法で説明しなさい。」
子どもたちは、必死に考え始めた。
一見すると、
今までのように、10倍しておいて、最後に10分の一にする....では、
説明できないのだ。
それぞれ、言いたいことが出来て、伝えたくて仕方がない。
しかし、それを、まだうまくまとめきれないし
上手には伝えられない。
しかし、なんだ急に、黒板は楽しそうになった。
それぞれ、言いたいことが出来て、伝えたくて仕方がない。
しかし、それを、まだうまくまとめきれないし
上手には伝えられない。
しかし、なんだ急に、ノートは楽しそうになった。
それを見る、私もワクワクしてきた。
いったい、彼女はどんな思考過程をしているのだろう?
いったい、彼はこの考えを、どうやって友達に伝えるのだろう?
時間が足りず、尻切れトンボになってしまったけれど
私には、とても幸せな時間となった。
子どもが楽しい授業にしなければならないが
それには、教師も楽しくないといけないね。
浜松授業研究の会 第20回以降のご案内をします。 |
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