
2月の、浜松授業研究の会には、平野先生が「やまなし」の版画を持ってきてくれた。
平野先生の指導は、細かく計画され、きちんと指導されている。
支援の方法も、具体的に練ってから授業に入っている。
また、子ども同士の教え合い、学び合いも育てている。
平野先生は、その指導の過程・手の内をを全て見せてくれる。
参加して、それを聞き、感じるだけで大きな収穫がある。
平野先生は、ここ数年、ずっと一般多色でやまなしの制作を指導している。
昨年の反省に立って、今年はここをもっと工夫して支援しよう
こんな手立てをして、全員にレベルの高い作品を仕上げさせよう。
そんな、思いで取り組んでいる。
昨年も、平野先生の指導した「やまなし」の版画を見せていただいた。
昨年までは、谷川の底から水面までの構図だったが、今年は底にスポットを当てている。
余計なところを切り取っている。
一般多色では、水加減が難しい。
多ければバックの黒がつぶれる。
少なければ、しっかりと絵の具が乗らない。
平野先生は、水を使わずに、ほぼ絵の具の水分だけで色を乗せているそうだ。
バックには、光が差し込んでいるが、これは、かにを紙で隠しておいて
ブラッシングの手法で絵の具を置いている。
その際、型紙を作り模様や光の線になるようにかにやバックの一部を覆っているそうだ。
ともかく、同じ題材に毎年取り組んでいることがすごいと思う。
そして、いかに簡単に
いかに多様性を出させていくかの工夫がすごいと思う。
ちょっとした心遣いで、作品に命が吹き込まれ、生き生きと歩み始める。