totoroの小道

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4年生 割り算 当たり前のことだけど(2)

2013-05-06 11:19:51 | 算数

3年生の復習が終わったところで、いよいよ本時の学習に入る。
問題は

復習を行った直後なので、「今の、復習を応用して、式と、その理由を表す図で答えを求めなさい。」
と指示すればよいだろう。
ここから、各自で考えさせる。

子どもたちの思考はこうなる。
まず、サクランボにしよう。(10の位と、1の位に分けて考えよう。)

 

 

最初に10の位から計算しよう。あれっ、今度は10の位は、割り切れないぞ。

 

次に1の位を考えるんだな。

まてよ、いまの余った10はどうするんだろう?

 

そうだ、いいこと思いついた。
「10と2」を合わせて「12」にすれば、4等分できるぞ。



これを図で表すとこうなるね。

 

さらに、10のままでは計算できないので、10を「1の10個分」と考えよう。

そうすると、図はこうなるね。式も、12÷4になるね。

これを、全部合わせてあらわすと、こうなるね。

こどもたちの思考はこうなるだろう。

これを、どの子も自力でノートに書けるように、机間指導をする。
「できた。」「分かった」と思わせたところで、隣の子と互いのノートを見せ合って自分の考えを言葉にさせてみる。
何人かが黒板に出て、全員に説明してみる。
「言語化」をするわけだ。

 

実際は、ここらで1時間が終わる。
しかし、教科書はさらに、これの考え方を筆算と結びつけるところまで1時間で考えさせるようにくまれている。
時間的には、かなり無理がある。
しかし、黒板にこうした考えが残っているときに、筆算を行えばその両者の共通点が分かりやすい。

ここまでを1時間、筆算を次時にするのか
ここまでを教師主導でスピードを出して流し、筆算まで1時間で行うのか、
迷うところだ。

 

繰り下がりのある筆算は初めて習うことなので、これは子どもに発見させることは無理なこと。
考えさせるように発問しながら、手順を教えていけばよい。

筆算は、こう書く

ここで、
おそらく、筆算の書き方を忘れている子がいるので、
書き順や、定規で直線を書くこと、割る数、割られる数などの基本事項をおさらいしたい。
「○○さん、どの順番でかくの?」
「△△さん、この線は何で書くの?」
「□□さん、割らせる数はどれ?」
なんて具合に、何人かにリズムよく繰り返してきいてあげればよい。
全員の集中力も高められる。

 

最初はこの計算を筆算で行うわけだけれど

私は、時々こうやって、余計なところを隠してしまう。

92÷4を見ただけで、????と思う子が必ずクラスの中に、1~2人はいる。
しかし、「9÷2」にしてあげると、簡単に思える。
余計な部分が見えるのと、見えないのは、結構大きな違いなのだ。
ここでは、「商」という言葉と、「商を立てる」という言葉を押さえないといけない。
これは、考えることでなく、覚えることだからだ。

「10の位が終わったら次は、何の位?」と聞きながら、先ほどの「さくらんぼ形式」を確認しておく。
こうした確認は、板書が残っていた方が、確かにやりやすい。

 

次は「12÷4」の計算をする。
この仕組みは、子どもたち「さくらんぼ」や「図」があれば理解できる。
「そのときの筆算はこうやります。2をあまりの1(10)の横に書きます。」
「これを「おろす」といいます。」と、説明する。

そして、こう書きますとやってみせる。

このあとは、こうなる。

しかし、算数の不得意な子には、やはり関係ない部分をかくしてあげるとよい。
こんなふうに。

 

これでもわかりにくい子がいれば、
「これは、この筆算と同じだよ。」と、分かり安い筆算を書き足してあげてもいいと思う。


ここで大事なのは、10を「1の10個分」とみて、12÷4を行っていることを意識させること。
先ほどの図でいうと、この部分になる。

 

この説明だけは、「分かったようなきがする。」というレベルなので
まずは、3問程度
それができればさらに10問程度問題をすぐに解かせたい。

 

92÷4=23 は、それほど難しい問題ではない。
けれど、その難しくない問題が、「もやもや」としか理解できない子が1人や2人はいるはずだ。
どうやって、できると思わせる、簡単と思わせるかを考えておく。そこから始まる。

教師はザットでも、こんな図や授業プランを、何かにメモしておくとよい。
当たり前のこと、簡単なことだと思っても、その場で急に説明しようとしても、
簡単だから余計に説明が下手になることが往々にしてある。

当たり前なことでも、用意し、シュミレーションしておくといいと思う。

第32回 2013年5月18日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室
第32回 2013年6月8日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室

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