4年生は割り算の筆算の学習に入る。
3年生の時に、すでに二桁の割り算と筆算まで学習している。
4年生の割り算では、3年生に比べ、桁数が多くなり、割り切れない場合の処理も複雑になる。
まずは復習から入る。
しかし、この復習が大事になる。
これから、新しい学習をする上で、既習の学習を土台にするのは、この単元に限ったことではない。
全て学ぶというのはその繰り返しだろう。
今までの知識を応用することで、新しい知識を身につけられる、そうした成功体験を積み重ねていってほしい。
だから、復習は大事なのだと思う。
復習の時に、これからみんなで使えるアイテムを共通理解させておくといい。
もちろん多様な考えがでてくれるのはうれしいが、それだけだと時間の制約がある中で全員に理解させることはかえって困難になる場合がある。
まず、全員が同じ土俵にたてるようにしておくことは大事だと思う。
その上での多様さでないと困るのだ。
復習の問題は、簡単。
暗算でもできる問題で、全員で同じ考え方で、同じ説明ができるようにしておく。
まず、10の位と、1の位に分ける。これは筆算の布石になる考え方。
それを、「さくらんぼ形式」で表せるようにしておく。
位という言葉を使わせたいけれど、言葉だけだとイメージできない子がいる。
そんな子も、こうして図に表すと「ああ、そういうことか。」と納得する。
ところで、84を教科書はこのような図で表している。
私は、後々のことを考えると、下記のような絵の方が便利だと思う。(たいした違いではないけれど。)
さて、この「さくらんぼ」、まず10の位から、4に分けていこう。
1の位からでもいいのだけれど、筆算の学習に結びつけるには、やはり10の位から行った方がいい。
この辺りは、3年生で学習しているので、無駄な時間は使わず
「3年生の時は、どっちからだった?」と子どもたちに聞き、出させるといい。
まず、10の位を4等分する。
図でかくとこうなる。
同様に1の位は
となる。
さらに、この2つを合わせるから、答えは21になる。
図で、合わせるを表現すると、こうなる。
これを全て黒板で一緒に行った後、子どもたちのノートにこう書かせる。
84÷4=21 は、当たり前のことだ。
けれど、その当たり前のことが、3年生の時には「もやもや」としか理解していないが1人や2人はいるはずだ。
当たり前のこと、全員ができることで、もう一度それを確認しておく。
できると思わせる、簡単と思わせる、そこから始まる。
それが、既習の学習を土台にするということだと思う。
また、教師はザットでも、こんな図や授業プランを、何かにメモしておくとよい。
当たり前のこと、簡単なことだと思っても、その場で急に説明しようとしても、
簡単だから余計に説明が下手になることが往々にしてある。
当たり前なことでも、用意し、シュミレーションしておくといいと思う。
第32回 | 2013年5月18日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
第32回 | 2013年6月8日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
子供の頃は凄く図を意識して
板書を見ていた気がします。
その図が、分かる図だったらなおさらです。
どうせ図を使って教えるのなら、できるだけ分かりやすい図にしたいと思っています。