いよいよ大問題に取り組みます。
そして、大問題の中で、これからの話し合いのやり方を覚えさせていきます。
最初の大問題は
「こわいのを忘れてなぜ夢中になったのでしょう」です。
T:いよいよ大問題を考えていこう。
T:ところで、4の場面でこわいのを忘れるということは、それより前で「こわい」いと思ったんだね。
S:うん、2の場面だよ。
S:そう、クビナガリュウガがいてこわいんだよ。
T:えっクビナガリュウガいたの?そりゃ大変だ。
S:そうだよ、特訓しに言ったら浜辺に........
S:それでね、打ち上げられた流木が....
T:では、その「こわい」で、問題を作れませんか?
S:何がこわいのでしょう?
T:いい問題ですね。
S:クビナガリュウだよ。
S:流木じゃない?
S:クビナガリュウが寝そべっていてこわいんだよ。
S:そうだよ、大きくて食べられそうなんだよ。
T:クビナガリュウと流木のどちらかでいいのですか?
T:こわいという言葉はここです。
S:こわい原因は、ここより前だよ。
S:この前には、クビナガリュウのことと、流木のことしか載っていないよ。
T:このだれもいなかったはどうですか?
S:う~ん、それはないと思うよ。
T:では多数決を取ってみます。
・クビナガリュウ 20人
・流木 8人
・だれもいない 0人
T:多数決の結果、クビナガリュウが多かったです。
S:だって、食べられそうだから。
S:教科書の下にクビナガリュウガ載っているよ。
S:巨大ってかいてある。
S:巨大を辞書でひくと、とても大きいと書いてあるよ。
T:象ぐらい?
S:いや、黒板ぐらい。
S:もっとだよ。教室ぐらい!
T:そのクビナガリュウの証拠を見つけていきましょう。
T:こうした場合の学び方を教えるので覚えてください。
T:分からない場合は「切る」「分ける」です。
T:こわいの前には、2つの文があります。これを2つに切ります。
T:どちらに証拠がありそうですか?
S:全員一致で、赤の文。
T:では、その赤の文をさらに切ります。
T:この中の、どの言葉に証拠が入っていますか?
多数決を取る前に..
S:あれっ、りゅうぼくじゃない?
S:クビナガリュウはちがうかも...
多数決の結果
・一番多い 「流木が」
・二番目 「みたいに」
S:流木がだから、答えはクビナガリュウじゃなくて流木だよ。
S:流木がこわいんだよ。
S:砂浜にクビナガリュウが本当にいたわけじゃないんだよ。
S:クビナガリュウに見えただけで、本当は流木だよ。
T:まだ、証拠をもとに話し合えていないので、もっと「切る」をやってみましょう。
T:証拠は「流木」なのか「が」なのかを、考えてみましょう。
S:「が」だよ。
S:なになにがの「が」だよ。
T:それって、国語の言葉で何というの?
S:主語だ!!
S:主語は、クビナガリュウじゃなくて、流木なんだ。
T:主語があれば?
S:述語がある。
S:述語はね、クビナガリュウみたいに寝そべっていた。
S:それじゃ、長いよ。
S:寝そべっていただよ。
S:流木が、寝そべっていた。
S:それが怖かった。
S:今日の問題の答えが分かったね。
T:せっかくなので、本当にそうかどうか、もう一つの証拠をつかって考えてみましょう。
S:みたいにを調べるんだね。
S:みたいにを辞書で調べよう。
S:例えって載っている。
S:例を示す言葉ってあるよ。
T:国語辞典だと、逆にわかりにくくなったね。
T:そういうときは、単文作りで調べます。
T:だれか、「~が、~みたいに、寝そべっていた。」の単文を作れない?
S:お父さんが、ぶたみたいにねそべっていた。
S:寝そべっていたのは、ブタじゃない。
S:お父さんだね。
S:本文にもどると、寝そべっていたのはクビナガリュウじゃなくて、やっぱり流木だね。
T:結論が出たようなので、もう一度多数決を取ります。
・クビナガリュウ 0人
・流木 28人
T:意見を変えた20人は立派なんだよ。
T:友だちの意見を聞いていたから、自分の考えを変えることができたんだね。
T:学ぶことは、変わることなんです。勇気を持って、考えを変えることができて立派です。
45回 | 9月6日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
46回 | 10月18日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |