
6年生の音楽
新指導要領になり、6年生の音楽は50時間。1週間にほぼ1時間。たまに2時間できるぐらいです。
子供たちとの人間関係作りがなければいい声を出させることはむずかしいのでさすがに少ないです。
愚痴になりますが、音楽も、図工も週に2時間はほしいところです。どうしてこんな中途半端な時数なんだろう?
さて、やはり音楽の時間は苦しい時間にしてはいけないと思います。楽しい時間にしたいと思います。
そのためには、「できた」「上達した」と思えることが大事だと思います。
音楽には、歌を歌うこと以外に、楽器を演奏すること、音楽を鑑賞すること等やらなければならないことが決められています。(以下指導要領)
A 表現
(1) 歌唱の活動を通して,次の事項を指導する。
ア 範唱を聴いたり,ハ長調及びイ短調の楽譜を見たりして歌うこと。
イ 歌詞の内容,曲想を生かした表現を工夫し,思いや意図をもって歌うこと。
ウ 呼吸及び発音の仕方を工夫して,自然で無理のない,響きのある歌い方で歌うこと。
エ 各声部の歌声や全体の響き,伴奏を聴いて,声を合わせて歌うこと。
(2) 器楽の活動を通して,次の事項を指導する。
ア 範奏を聴いたり,ハ長調及びイ短調の楽譜を見たりして演奏すること。
イ 曲想を生かした表現を工夫し,思いや意図をもって演奏すること。
ウ 楽器の特徴を生かして旋律楽器及び打楽器を演奏すること。
エ 各声部の楽器の音や全体の響き,伴奏を聴いて,音を合わせて演奏すること。
(3) 音楽づくりの活動を通して,次の事項を指導する。
ア いろいろな音楽表現を生かし,様々な発想をもって即興的に表現すること。
イ 音を音楽に構成する過程を大切にしながら,音楽の仕組みを生かし,見通しをもって音楽をつくること。
B 鑑賞
(1) 鑑賞の活動を通して,次の事項を指導する。
ア 曲想とその変化などの特徴を感じ取って聴くこと。
イ 音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取り,楽曲の構造を理解して聴くこと。
ウ 楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして,楽曲の特徴や演奏のよさを理解すること。
これを全て週1時間で「できた」と思わせるレベルにしようとすると、かなり無理があります。
そこで、私としては優先順位をつけています。
まず、楽器で曲想を生かした表現を工夫し,思いや意図をもって演奏すること。
これが、一番取り組みやすいからです。
歌を人前で歌うのは、特に高学年にとって恥ずかしさがあり抵抗感があります。
それに比べて、鍵盤ハーモニカやリコーダは多少間違えてもはずかしくありません。
自分の呼吸そのもので表現するのではなく、楽器という媒体を通して表現するからでしょう。
歌に比べて、上達度合いがはっきりわかります。
が、子供たちは思いの外、楽器も苦手です。昨年・今年と4年生の音楽を持っていますが、彼らの方がよほど上手です。
どうして苦手なのだろうと観察しました。
1 階名が読めない。
2 音の長さを知らない。
3 運指や、指使いが自己流。
だということがわかりました。
そうしたことを踏まえて、全員に「できた」と思わせるように悪戦苦闘中です。
ですから、歌はまだあまり手つかずです。
やっと、恥ずかしがらずに歌えるようになりました。
息の吸い方や声の出し方の前に、「楽器もできたのだから、歌もきれいに歌えるはずだ。」と思わせられたらいいなと思います。
次回以降の「浜松授業研究の会」の予定です。
第28回 | 2012年12月8日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
第29回 | 2013年1月19日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
僕も教えっている児童合唱団も高学年です。全然下手なんですよ。でも、やるときは高学年らしくやってくれます。高学年なのに男女二人組になり発声、口の開け方のお互いに見合ってくれて僕は助かっています。普通は、6年生男女ペア向き合い練習はしませんでしょ/?
毎回、冷や汗もので四苦八苦しています。
それぞれが、身にまとった恥ずかしさを脱ぎ捨て、いい顔で歌えるように、色々な手を考えて試していきます。