7月13日、トランプ元大統領が演説中に狙撃された。命に別状はないようだが、右耳に当たっており少しずれれば致命的だったかもしれない。先日のBlogで「暗●」と書いたことが現実になりそうだった。事件の全容の解明が待たれる。ちなみに、米国の大統領で暗殺されたのは4人だ。
一人目は第16代リンカーンだ。1865年4月、南北戦争が終結したのとほぼ同時期に、観劇中に背後から頭部を撃たれ翌日死亡した。犯人は南軍シンパの俳優ブースで、北部連合の転覆を狙う計画的な犯行だった。現場から逃亡するも潜伏先で銃殺された。同時に他の同志により国務長官も狙われた(未遂)。
二人目は第20代ガーフィールドだ。1881年7月、駅構内で腹部を撃たれた。即死は免れたが、不潔操作や体内に残った弾丸が原因とみられる敗血症で約3か月後に死亡した。犯人はギトーで、大統領選挙を応援したのに報酬がないことを不満とする被害妄想的な犯行だった。1年後に絞首刑となった。
三人目は第25代マッキンリーだ。1901年9月、博覧会場で市民との交流中に至近距離から撃たれた。銃弾の1つは摘出され、他の1つは体内に残った。病状は一時回復したが、敗血症の進行で2週間後に死亡した。犯人は、無政府主義者のチョルゴッシュで、1か月後に電気椅子で死刑となった
四人目は第35代ケネディだ。1963年11月、パレード中に銃撃されほぼ即死した。容疑者のオズワルドは、逮捕2日後に警察署内で関係が不明なルビーに殺された。容疑者否認で真犯人は不明、ルビーの殺人の意図も不明、提示された証拠は矛盾と、真相は闇のままで、今も陰謀説が続いている。
最後は第40代レーガンの未遂事件を。1981年3月、乗車時に至近距離から左胸部に銃撃を受けた。幸いに心臓は外れて肺に止まり、外科的摘出により3週間で公務に復帰した。犯人のヒンクリーは、某映画女優の注意を惹くことが動機だった。精神錯乱が原因として無罪となった(今は社会復帰)。
こんな目に遭う心配は不要な我が身に感謝だ。