小学生1、2年生のことだ。
理科の授業の一環で、おたまじゃくしをクラスで飼うことになった。
小さな小指の先ほどのおたまじゃくしはイチゴの空きパックの中、
日の光を浴びて元気に泳ぎ回っていた。
その当時、私の席は窓際で授業そっちのけで眺めていたものである。
そしてぐんぐんと育ってゆき、ある一匹は大人の親指ほどの大きさになった。
一匹だけ違う種類のおたまじゃくしが混じっていたのだろう。
他のおたまじゃくしとは別に、イチゴの空きパックに隔離した。
その親指ほどのおたまじゃくしは、窮屈そうにパックの中を泳いでいた。
そして、日曜日をはさんで月曜日、そのおたまじゃくしは
私の席の足元で死んでいた。
床にくっきりとおたまじゃくしの形のしみを残して。
日なたに置かれて熱かったのか、イチゴパックから飛び出したようだった。
(イチゴパックにフタはされていなかった)
私はそれを見て大泣きした。
蛙になれなかったおたまじゃくしを哀れんだのではなく、
あまりのキモさに。
親指おたまじゃくしの終焉の場は、しばらく時間が経っても、
魚拓ならぬ”おたまじゃくし拓”が消えなかった・・・。
嗚呼、いたいけな子供時代の甘酸っぱい思ひ出・・・。
理科の授業の一環で、おたまじゃくしをクラスで飼うことになった。
小さな小指の先ほどのおたまじゃくしはイチゴの空きパックの中、
日の光を浴びて元気に泳ぎ回っていた。
その当時、私の席は窓際で授業そっちのけで眺めていたものである。
そしてぐんぐんと育ってゆき、ある一匹は大人の親指ほどの大きさになった。
一匹だけ違う種類のおたまじゃくしが混じっていたのだろう。
他のおたまじゃくしとは別に、イチゴの空きパックに隔離した。
その親指ほどのおたまじゃくしは、窮屈そうにパックの中を泳いでいた。
そして、日曜日をはさんで月曜日、そのおたまじゃくしは
私の席の足元で死んでいた。
床にくっきりとおたまじゃくしの形のしみを残して。
日なたに置かれて熱かったのか、イチゴパックから飛び出したようだった。
(イチゴパックにフタはされていなかった)
私はそれを見て大泣きした。
蛙になれなかったおたまじゃくしを哀れんだのではなく、
あまりのキモさに。
親指おたまじゃくしの終焉の場は、しばらく時間が経っても、
魚拓ならぬ”おたまじゃくし拓”が消えなかった・・・。
嗚呼、いたいけな子供時代の甘酸っぱい思ひ出・・・。