霊園の敷地一番奥に版築のベンチが
あります。
かなり前からありますが、奥にあり
気付かれないので、今更ながら
ご紹介します。
まず、版築とは?
簡単に説明しますと
土を層状に突き固めて建物の基壇や
壁、築地塀、城壁などをつくる方法
です。
このような作り方です。
1.版築を作る部分を決め、両側を
板などで囲み枠を作ります。
2. 板で挟まれた間に土を入れます。
3. たたき棒や「たこ」と呼ばれる
道具で、入れた土を硬く突き固めます。
4. 板の高さいっぱいまで突き固めたら
板をはずします。
万里の長城や法隆寺の築地塀の版築が
有名です。
(c)http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/heinoohanasi/htm
写真は法隆寺の築地塀です。
つくば霊園では、今まではKOTOBUKIの
ベンチを購入していたので、オリジナルの
ベンチが欲しいと思い、東造園さんの中学生
と一緒に版築のベンチを作りましたという
話をHPで拝見して、版築がどのようなも
のか、ベンチにするにはどうすればよいか
などを尋ねてみようと思い連絡をとりま
した。
↑ベンチの図面です
いろいろ話し合った末に、やっと
どんなベンチになるか決まりました。
(ヘンチは3部構成になりました)
2011/06/28
ベンチの基礎工事
2011/06/28
東造園、東郷さんが図面をにらんで
います。シートの上の土は先程、基礎
工事で掘ったものと思われます。
2011/06/29
ベンチの基礎部分にコンクリートが
打たれました。
2011/06/29
向かって左端のベンチの背もたれと
脚の版築の枠と座面部分のパイブが
組み立てられています。
ベンチの背もたれの版築の枠に
土を入れ突き固めて、層になって
きています。
2011/0702
ベンチの背もたれと脚の版築の枠に
入れる土はミキサーで練り合わされて
います。
2011/07/02
版築の層ごとに違う土の配合で、
霊園の土も混ぜられています。
向かって左端の版築→右端の版築
→真ん中の版築の順番で作られて
います。
右端の版築が出来ました。
これにベンチはつけません。
2011/07/02
次は真ん中の版築を作ります。
土を入れ電動ハンマーで突き
固めていきます。
枠の高さいっぱいまで硬く突き固め、
時間を置いて枠を外します。
2011/07/02
それから、ベンチ部分の制作です。
座面の木は、東郷さんがベンチには
硬くて長持ちするので絶対にこれが
イイということで、アマゾンチェリー
を使いました。
2011/07/04
そして完成~
東造園さん、ご苦労様でした。