ベーシック・インカムをご存知ですか?
今、一部のニュースや書籍などで話題になっています。
今日はこのベーシック・インカムとは何かについてご紹介します。
①ベーシック・インカムって何?
ベーシック・インカムとは、すべての国民に無条件に一律で月々定額のお金を給付する国の政策です。1回限りの給付ではなく、生きている限りずっと受け取ることができます。
「働かないのにお金がもらえるの?」
「それって堕落しないの?」
「そんなお金どこにあるの?」
「ただのバラマキじゃないの?」
そう思いますよね?
でもこの政策、けっこう奥が深いんです。今回のブログでは、この政策がどう奥深いのかについてお伝えしましょう。
②働かざる者食うべからず、なのか?
唐突ではありますが、ここで質問です。
一つは働かないことではないでしょうか。
働かないのにたらふく食べている人がいたら腹が立ちませんか??
「おれはこんなに苦労して働いてるのに、あの野郎、楽していい生活しやがって」と思わないでしょうか。
そうです、今の世の中、働かないことはタブーとされているのです。
というか、自分が苦労して働いているのに楽して暮らしている他人を見ると、羨ましくて妬ましくて許せないだけなのかもしれません。
ところで働かない他人を羨むならまだいいとして、病気や障害などの理由で働けない人までその存在を否定しかねない危うさが現代社会にはないでしょうか。
なんで働けない他人を自分が働いたお金(税金)で保護しないといけないんだ、と考えることはないでしょうか。
相模原の障がい者施設での事件を思い出します。
③生存権って言うけれど
ベーシック・インカムはどちらかというと「働けない人」にフォーカスした政策だと思います。
日本国憲法では生存権が保障されていて、人間は生きているだけで価値があるとされています。生活保護という制度もあります。その反面、労働の義務も規定されているのですが。
しかし、日本人の国民性として生活保護を受け取ることは恥ずかしいこととされ、「そんなもの受け取るくらいなら死んだほうがマシだ」なんて考える人もいるようです。また受給者に対して周囲がスティグマ(負のラベル)を貼りつけて差別する風潮もあります。
こうした風潮ゆえ、実際、病気や障害により生活保護を受けられる生活水準にありながら受給していない人も多いようです。
④みんなに平等にお金を配る
もし本当に人間は生きているだけで価値があるというなら、それにも関わらず多くの人が生活保護の受給をためらい苦しんでいる現状があるとするならば、国はそれ(生存)を制度・政策で保障した方がいいと思うんですよね。
つまり、働かなくても、世の中に何の価値を提供できなくても、誰もが健康で文化的な最低限度の生活が送れるという状態をつくるのです。すべての人に平等にお金を配るなら差別や偏見も生じないわけですからね。
そんな世の中をつくろうと考えて提案されたのがベーシック・インカムです。
クドいようですが、ここには古代からの価値観の転換があります。働かない者や働けない者に価値がないという考え方から、生きているだけで価値があるという考え方への転換です。
先ほどもお話した通り、ベーシック・インカムとは、生きるのに必要なお金をすべての人に無条件に平等に配る政策です。
たとえば毎月7万円を配るというように。
これなら最低限死ぬことはないでしょう。健康で文化的な生活は送れないかもしれませんが。
④そんなお金どこにあるの?
いや、そんなことしたら財政が破綻するでしょ?
そう思いますよね。
たとえば一人月7万、年間84万円を全国民に配ると100兆円くらいかかるようです。
日本の年間の国家予算と同じくらいですね。
このお金、本当に捻出できるのでしょうか。日本は破綻しないのでしょうか。
最近では破綻しないという考え方もありますね(MMT理論)。
⑤今こそベーシック・インカムの導入を!
最近、一部の国でベーシック・インカムが試行され、日本でも公約に掲げる政党が出てきましたね。たとえば日本維新の会がそうです。
無条件にお金を配ると聞くと違和感がありますよね。
しかし命が保障された方が、むしろ働こうと思う人が増えるのではないかと思います。
そういう考え方は甘いでしょうか?
働かなくても働けなくても誰もが最低限生きられる社会、みなさまはどう思われますか?
労働ってそんなに尊いものでしょうか。現代では人間の多くの労働が機械に置き換わっている現実もあります。
一度考えてみてもいい話題のように思います。
それでは今日もよい一日を!
デジタル法定通貨導入による資産課税。
支給条件は
お注射でF1人間になること。
2024年から導入予定
と聞いています。