決議文
日本政府は朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」という)の「衛星」打ち上げに対する迎撃態勢を敷き、迎撃ミサイルを装備したイージス艦を海上に、地上発射型ミサイルパトリオット(PAC3)を、沖縄本島、石垣島、宮古島と首都圏に配備し、破壊措置命令を出した。
ここ宮古島市には、PAC3、2基を搭載した車両など28台が上野野原の自衛隊基地に配備され、陸自UH60ヘリが宮古空港旧ターミナル跡地に常備されている。石垣市では、自衛隊員が実弾入りの拳銃を携行し、住民を危険視している。
また、政府は県下市町村を巻き込んだ「戦闘態勢」ともいえる全国臨時警報システム(J‐アラート)を災害以外で初めて運用し、試験放送の場に自衛隊員が立ち会うなど、異常な態勢をとっている。
これらの実態を見れば、政府は北朝鮮の「衛星」打ち上げを口実として、国民の不安をあおり、軍事訓練を実施し、自衛隊を市民に認知させようとしている。これは「防衛大綱」による先島地域への陸上自衛隊配備の「地ならし」「予行演習」に他ならないことは明らかである。
県民は沖縄戦の教訓から、軍隊は住民を守らないことを学んでいる。私たちは、北朝鮮の打ち上げに断固反対すると同時に、政府のこのようなPAC3配備をはじめとする「軍事的行動」に断固反対するものである。
以上決議する。
2012年4月8日 「宮古島を軍事の島にしないで」市民集会