雲の合間から光のすじが・・・よくある風景だけど。海と地を照らし、美しかった。サトウキビの収穫の時期なので、寒い中で働く人の姿があちこちに見える。人間が働くということは、互いにいのちを支え合うためにする営みでありたい。(ya)
2013年1月18日 琉球新報 「声」から
国民に何の幸ある 奥平 孝一 45歳 (名護市)
本欄で「9条があって入った自衛隊」なんて川柳を見た記憶がある。戦争放棄をうたった憲法9条がある限り、自衛隊が戦争に巻き込まれる心配はないとやゆしているのではあるが、自衛隊員の年間自殺者人数が100人近くもいるとの報道や、最近の政治家たちの言動を見ていると、一刻も早く自衛隊を辞職した方が身のためだよと勧めたくなる。
憲法を改正したり、新たに作り直して戦争ができる国にする。自衛隊を国防軍にする。アメリカと一緒になって戦争ができるように集団的自衛権の行使も認めるなどの勇ましい発言が堂々と開陳される時代になった。それを支持する国民も多いことから、自衛隊員が戦地に動員され、的と相まみえ血を流し合う日が近くなってきていると思う。
できることしか公約に書かないと安倍首相は言明しているから、憲法改正、自衛隊員の戦地派遣も現実味を帯びてきたと見ていい。それが一般国民に幸いをもたらすとはとても思えぬが。
時代錯誤の軍事強化 狩俣 光 37歳 (宮古島市)
下地島空港に米軍のF15戦闘機を常駐させる案が防衛省で検討されているという報道には怒り心頭である。この国の政府は県民の命や人権を一体何だと思っているのだろう。まるで下等国民扱いではないか。
先輩たちの話によれば、同空港の建設に際し、将来の軍事利用を危惧した方々が大反対したとのことだ。当時の琉球政府主席、屋良朝苗氏と日本政府との間で、「民間航空以外の目的で使用しない」との覚書が締結されたため、渋々ながらも建設を黙認した経緯があるとのことだ。
沖縄の本土復帰後、日米安保を堅持する立場の西銘順治知事とも同様の確認書を交わし自衛隊の利用は絶対にできないはずである。戦後67年、本土復帰40年もの長期にわたって基地の加重負担を強いてきて、それを反省するでもなく、恥じ入るでもなく、さらなる負担を強いることなど絶対に許せるものではない。時代錯誤の軍事強化策は逆に国を滅ぼす序章にしかならない。