6月、沖縄では「平和」という言葉が満ちている。以前、近くに住んでいた広島でも「原爆の日」の前後がそうだった。もう15年ぐらいたつのか、ある人が「いまどき平和なんて言葉は使えないよ」といっていた。そのときはあまりぴんとこなかったが、いまはまさにそのことがよくわかる。
日本の平和を守る自衛隊、世界の平和を守るための在沖米軍、沖縄・先島の平和のための下地島飛行場の軍事利用。宗教や福祉で使ってほしくない「愛」と同じくらいに、使う人によってどうにでもなる言葉だ。だからどうもなと思っていたら、こんどコメントをくれた人のお陰で、平和の形がすっきり見えてきた。
北朝鮮を瞬時に叩き潰せる軍備を持ちながら、単なる特別職国家公務員集団と言い張る詭弁(ただし自衛隊員自身がそういう自己認識なら少し救いはある)。
戦国時代が終わって行き場のなくなった兵力を朝鮮半島に向けたり、琉球国を侵略した国があった。メディアは伝えないが、アジアの国々が恐れているのはやはりその国の軍備なのだ。歴史は繰り返すから歴史を学び、進化しなくては。
人の足を踏んでおいて踏んでいることにも気づかず、その痛みを知ろうとしない、自分の作り上げたものから攻撃を受ければ、パールハーバーと血迷い、戦争を仕掛ける。自分たちが正義で世界の警察(だいぶお疲れのようで、そう長くはないが)と思っている限り、思想・宗教・政治体系・民族の違いなど乗り越えられるはずがない。
どこかの国も一所懸命保険に加入しているが、万が一の保障どころか一層危険が増す。保障の現場を担わせられる住民にとっては、決して絵空事ではない。偏った思想は破滅を招く。平和ボケも戦争マニアも許されない。
永久中立国スイス=自主防衛の優れた国!!!ただコスタリカという国もある。
貧困をなくさなければテロ、と呼ばれているものもなくらない。大部分の犯罪もそうだ。基地や原発を誘致しようとする人も、本気で防衛や電力のことを考えているわけではないだろう。ただ貧富の差の問題なのだ。そんなのが全くない世界をどうやって作るか、一緒に考えてほしい。期待しています(普)