50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

彼女の後ろ側で・・・

2015-02-19 16:31:21 | 小説
彼女の後ろ側で、さまざまな人とファッションが流れていた。クモの目には、姪と知った前には生き物がゴロゴロころがっていく、という比喩がぴったりだったのだ。姪と知って、テレビのシーンが一変するようだった。
「曽根崎心中でしょう。劇場にかかっていたわ」
と涼しく姪はいった。
「たまにはつきあうかな」
そういって見るとクモは気分が華やぎ、構えた気分がほぐれていくのだった。

(つづく)


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