ブルトレにおいて上段ベッドに登るための梯子は必須アイテムです。
最近のNゲージでは寝台ハシゴパーツも標準装備される時代になりました。
そこでカトーとトミックスの寝台ハシゴを比べてみたいと思います。
まずは完成品で梯子を最初に表現したカトーの14系
2009年に発売された14系さくらが初出です。ボディマウントカプラーや新型のトレインマーク変換装置など今の製品の礎となったモデルです。写真は追加発売されたJR仕様のオハネ14 700(カルテット)です。
続いてトミックス
2016年に発売されたさよなら北斗星セットにてオハネフ25が初出。限定品で試作要素を取り入れて通常品に反映させていくパターンです。写真は昨年発売された北斗星東日本仕様のオハネ25 0です。
どちらもハシゴを開いた状態(登れる状態)が再現されています。
次にボディーを外してパーツ構成を見てみます。
カトーはランナーと一体になったようなパーツを側面から差し込む構成です。
トミックスは上部のステーで一体化されたパーツを上から差し込んで固定しています。
トミックスの梯子は両端が浮きやすいため上段ベッドの部分に両面テープか少量の接着剤を付けておくと浮きを解消できます。近年のロットでは端にも固定用の突起が追加されています。
ここからはサードパーティー製のハシゴパーツも交えていきたいと思います。
これらの製品は寝台ハシゴが再現されていない車両への取り付けを想定したものですが、メーカー純正品の車両と並べた時にどのような違いが出るか気になったため比べてみることにしました。
この中でパーミルのみ紙製のため黒で下塗り後、ステンレスシルバーを吹きました。
また、銀河モデルの製品は列車ごとのアソートセットですが1両単位のパッケージもあります。
レボリューションファクトリー(RLF)以外の製品はハシゴを半分広げた状態や完全に閉じた状態のパーツも含まれていますが、今回は全開のパーツのみ比較してみます。
試験車両は先ほどのオハネ14。
窓が8枚ありますので両端と中央の各2枚をカトーとトミックスで、その間をサードパーティー製のパーツとしました。カトー以外のパーツは個別に切り出し窓の内側に張り付けています。
カトー純正パーツも切り出しているため側面に両面テープで固定しています。あと室内灯を点けた時の見え方も気になったため室内灯クリア(常点灯版)を装着しています。
こんな感じになりました。クリックで写真拡大します。
軟質プラ製のカトーとトミックスは金属製品と比べるとグレーに近い見え方をしていますね。
ぱっと見はそこまで大差ないような気もしますが、室内灯を点けると違いが明瞭になりました。
室内灯消灯時はこのような見え方ですが、点灯させるとこんな感じ。
色以外に線の太さや幅の違いがはっきり分かるようになりました。
クリックで拡大します。
個人的なそれぞれの製品の見解を書いておきます。
KATO…金属製品と比べるとやや太く、輪郭がはっきりしている。取っ手の表現はない。
パーミル…線の強弱がはっきりしておりバランスが良い。安価だが塗装する必要がある。
キッチン…最も繊細で幅はやや広め。取っ手の表現がはっきりしている。入手性が悪い。
TOMIX…線が太く、厚みもあるため室内灯を付けると目立つ。取っ手の表現はない。
銀河…パーミルと形状は似ているが取っ手の表現はない。1両分のパーツで組み込みが容易。
RLF…横幅ややが広め。取っ手の表現はあるが全閉や片開きのパーツは付属しない。
ざっくりですがこんなところです。編成ごとに使い分ける分にはメーカーの違いはそこまで気にならないと思います。お手軽に再現したいなら銀河、工作派か安く済ませたい方はパーミルの製品をオススメします。
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