庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

最後の庭づくり    母が愛したミヤコワスレ

2017年05月05日 | 西原村, 熊本県,

 

[庭]にどんな木や花を植えるのか、どんな花を木や植えたいのか。

考えるのが楽しいですよね。  

我が家の庭の植物は、40年以上かけて父母が集め、空いてるところに次々に植えられて出来上がりました。

いわば素人考えの庭といえると思います。

数多くの木や花が植えられましたが、数多くの木や花が枯れました。

これも素人考えの結果なのでしょうか。

この庭に根ずいて繁茂している草木は、現在世話をしている私に喜怒哀楽の物語を語ります。

我が家の庭は、以前藪に近いといいました。

家の周りは実質藪ですから、どこからでも笹が入り込んできます。

ヤブカラシ、クサイチゴは太い根を張り廻らせています。

その中にあって、ミヤコワスレは春に変わらぬ花を咲かせます。

 「ミヤコワスレとギボシだけはよく育つ」と母が言ったので、

「いっそ、ミヤコワスレとギボシの庭にしたらいいわ。」と答えたことがありました。

もちろん、母はその後もせっせと 草むしりをして藪の庭に花を植え続けました。

母が亡くなってから気づいたのですが、庭にはいたるところにミヤコワスレとギボシが植えてありました。

多分なくなる半年前に植え替えたと思います。

エビネも編み笠ユリも植え替えられてていました。

母は母なりの庭の形を考えたのでしょうか。

ミヤコワスレの庭。わたしも好きです。

 

 

 

 

 

 



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