ちょんまげ一代

日本一のちょんまげ、南伊豆の料理宿「ホテル山海」のあるじがお届けする人生泣き笑い。

辻井伸行さんおめでとうございます

2009年06月08日 | 私の頭の中
幼いころ、母の歌に合わせてピアノで

「ジングルベル」

を弾いた全盲の少年が、ついに国際コンクールのトップに上りつめた

最初の一音で聴衆の心をとらえてしまう繊細で豊かな音楽は、

「ピアノを弾くのが楽しくてしかたがない」

という辻井さんが多くの人と交わす、耳を通した対話なのだろう

どのような大舞台でもあがるどころか、お客さんが多いほど燃える

そんな天性の演奏家向きの資質が今回も大きな力を発揮した

目の見えない辻井さんに母のいつ子さんが

「りんごは赤、バナナは黄色」

と教えると

「じゃあ、今日の風の色は何色?」

と聞いたという

その感性を大事に育てようと、両親やピアノ教師は、辻井さんに過酷な練習を強いるよりは、自由に好きなものを弾かせる教育方針をとった

辻井さんの最大の能力は、どんな複雑な曲でも耳で聴いて完全に覚えてしまうこと

クライバーン・コンクールではアンサンブルの能力も試される

目の不自由な人は目による合図ができないため、他人と合わせることが苦手になりがち

だが、すべての音を覚えてしまう辻井さんは完ぺきにこなしていた。

その能力について、やはり全盲のバイオリニストの和波孝禧さんは

「驚異的。自分で何かを表現しようと一心不乱に集中していく力がすごい」

と絶賛する





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