紫陽花(あじさい)

2007-06-15 21:58:10 | Weblog
しとしと雨が降る庭に咲くアジサイの花は日本の梅雨の風景ですが
こうして晴れ渡った空の下で群れて咲く姿も見ごたえがあります。
原産は日本ですが欧米に渡って改良されて西洋アジサイ(Hydrangea=ハイドランジア)が
生み出されました。これはギリシャ語で hydro(水)+ angeion(容器)の意味です。
大量の水を吸収し蒸発させる性質から『水の容器』と呼ばれました。
花の色は土壌のph濃度やアルミニウムイオンの量によって様々に変化するそうです。
つぼみの頃は緑、それが移ろい咲く頃は水色または薄紅色、咲き終わりに近づくと
花色は濃くなります。そういえば花言葉は『移り気なこころ』でした。
花の心しだいで色を変えていると思った方が情緒があっていいかな。
花にも心があるように、人もそのときそのときの心の状態で紫陽花を眺めますものね。
季語にもよく使われます。
『あじさいの末一色となりにけり』小林一茶