Hair is Culture

昨日は東京の国立競技場代々木第二体育館で今年で8回目となる「表参道コレクション」というイベントが開催され、生徒全員で見学に行きました。原宿の表参道を拠点とするサロンが集まって開催するヘアショーです。このグループは正式名称を「商店街振興組合原宿表参道欅会美容部会」といい、表参道の欅並木のクリーンアップ活動などのボランティアも行っています。
今回のシンボルテーマは「Hair is Culture」"美容は創造性にあふれる文化だ" でした。
私が原宿の街を初めて一人で歩いたのは今から35年も前のことです。それは東京に憧れる田舎の少年(小学生)には衝撃的な出来事でした。その頃はまだ美容師ではなくファッションデザイナーにあこがれ、あの交番前の歩道橋から表参道の欅並木を眺めながら、「大人になったらこの街へたどり着きたい」と漠然と考えていたのを今も鮮明に思い出します。そして貧乏だけど夢だけは身の程知らずにあった若い日々の一時期を過ごした街でもあります。
ずいぶん月日は流れて、結局たどりつけていないけれど、原宿の街は私にとっての聖地であります。居並ぶショップは変わってしまいましたが、身元不明のおしゃれな人たち、テレビや雑誌ののロケ隊、スカウトマン、道ばたに店をひろげる若者、声高に通り過ぎる女子高生たち、犬を散歩させるマダム。通り過ぎる人たちはどれも昔から変わらない原宿の風景のひとつです。
出演した17サロンのステージを食い入るように見つめる生徒たちはこれからどんな目標を見つけるのでしょうか。高く大きな夢にたどり着いてほしいと思いながら自分の心の芯にあるものを思い出しました。ありがとう表参道。
ALAN