https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20210108-00216678/?fbclid=IwAR3lcdr2D1NC8C2BQV7QOytwlSlO07ur4-0Z0QAy45D1yiSHjXT6HwvVrqY
アメリカでトランプ支持者たちが、連邦議会に乱入し、大統領選の投票結果を認定する議会の手続きが一時停止する、という前代未聞の事件が起きた。選挙結果に抗議する集会で支持者を煽る演説を行ったトランプ氏への批判が高まっている。
トランプ・マジックが解けた?
再開された議会では、議長を務めたペンス副大統領、ミット・ロムニー上院議員ら共和党陣営からも暴力への批判や選挙結果の正当性を認める発言が出た。トランプ政権の元高官からも批判が発せられ、現政権からも辞任の動きが出ている。
死者まで出る衝撃的な出来事で、これまでのトランプマジックが解け、目が覚めた人も少なくないだろう。まっとうな共和党員は距離を置き、トランプ氏の政治的影響力にも変化が出てくるのではないか。
カルト性を高める熱烈支持者
その一方で、残った支持者はますます「カルト性」を強めていくのではないかと心配だ。
トランプ氏とその熱烈支持者は、分断を招く二元論的思考、陰謀論との高い親和性、現実を無視した独自の世界観、独裁志向といった従来からの傾向に加え、大統領選の敗北以降、過剰な被害者意識、極度の他責思考、目的のために手段を選ばないやり方など、その「カルト性」を高めてきた。
カルト的思考と陰謀論
カルトメンバーは、そのリーダーを絶対視し、それと共にある自分たちは絶対的な正義であり真実の側にいると信じる。都合が悪い事態が起きても、事実を直視し、「自分たちに原因があって問題が起きたのでは」と自省することはない。「それは事実ではない」と否認するか、「不正があった」「裏には○○がいる」との陰謀論に走る。
陰謀論はカルトにはつきものだ。彼らにとっては、悪いことは常に「自分たち以外の誰かのせい」。敵対する人達や正体がはっきりしない組織などが裏で動いたとのストーリーを作り上げ、それは「仕組まれたもの」であるとして、自分たちは悪の組織の「被害者」であると訴える。
リーダーの意向を手段を選ばず実現
カルト化した集団では、リーダーが選挙での負けを認めない以上、メンバーたちが「正義が敗北する」という「不正義」は受け入れないのは当然だ。
トランプ氏は、直接この暴動を支持したわけではない。実際に行動に出たのは、支持者の中でも、元々過激な人達なのかもしれない。
だがトランプ氏は、事前のツイートでこの日の集会が「ワイルドなものになる」と”予言”。集会では「選挙は盗まれた」と述べ、議事堂に向かい、「強さを見せる」よう訴える演説をしていた。
今回の暴動は、何としても投票結果認定の手続きを妨害したいリーダーの意向を、「目的のためには手段を選ばない」やり方で実現したもので、まさにカルト的集団らしい行動と言って差し支えないのではないか。
トランプ氏からは当日、議事堂乱入を非難する発言はなかった。自身への批判が強まっている状況に焦りを感じたのか、翌日になって乱入を批判し、政権移行に協力する姿勢を示したものの、従来の陰謀論的主張を撤回したわけではない。
日本に伝播するカルト性
トランプ氏と熱烈信者のカルト的発想は、選挙結果が明らかになってまもなく、日本に伝播。トランプ氏を支持するデモが行われた。その状況を撮影したある映像を見ると、日本語で書かれたこんなプラカードとシュプレヒコールがあった。
以下は
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