高校生だったころラジオの深夜放送ではじめてザ・ナターシャ―・セブンというバンドに出会う。あれから40年、いつも自分の傍にある音楽はザ・ナターシャ―・セブンであった。
その時のメンバーが高石ともやさん、城田じゅんじさんそして金海たかひろさんの3人。その草創期のメンバーがそろって京都円山音楽堂のステージにあがったのだ。
「第30回 最後の宵々山コンサート―うた一揆 七転八倒―」のラ . . . 本文を読む
毎朝仏壇にお参りすることから一日が始まる。今朝仏壇の前に座るとみかんが目に入った。家人がお供えしたのだろう。この時季にみかん、今は珍しいことでもなんでもないが、ひと昔、ふた昔前ならまずないことだろう。真夏にみかんで連想したのが「千両みかん」という噺。
・・・若旦那の病気の原因を聞きだしたところ、みかんを食べたいと思いつめたからとのこと。
あきれた番頭が「みかんならなんぼでも差し . . . 本文を読む
それは想定外のことであった。だからどう対処してよいか解からず一瞬思考が停止してしまった。いつも利用する私鉄の乗換駅でホームに入ってきた電車に乗りこんだ時のことだ。時刻は午前10時過ぎ、その車両は混んではいなかったが座席にはほとんど空きがない状況であった。
乗降口に近いところの座席の前に自分の立つ位置を決め発車を待っていた時だった。
「どうぞ掛けてください」と声をかけながら前に座 . . . 本文を読む