この日は喜六、清八の二人連れ。大阪駅9時に集合。4番ホームから丹波路快速(篠山口行)に乗車する。
尼崎駅から福知山線に入るとすぐ2005年に起きたJR脱線事故現場を通過。黙とう。10時10分相野駅到着。
相野駅前から神姫バスに乗車。清水寺までの道中では丹波立杭焼の窯元、兵庫陶芸美術館などが見られる。広く知られた有名な焼物の産地らしい。バスに揺られること35分、清水寺の仁王門の真前に到着。
清水寺は東条湖県立自然公園内に位置し、海抜500mの山上にあり、六甲の山並み、瀬戸内海、淡路島、明石海峡大橋、家島、四国等を見渡すことが出来る風光明媚な札所である。仁王門をくぐり、大講堂で納経、ご朱印をいただく。その後、根本中堂、薬師堂、寺名の元となった滾浄水(おかげの井戸)などを廻る。
参詣を済ませバスでJR相野駅へ戻る。相野駅から三田駅へ出て昼食。昼食後、三田駅北口からバスで次の目的地、三十三所番外花山院菩提寺へ向かう。乗車時間15分。バス停の名称こそ「花山院」となっているが、午前中の清水寺とは大違いでここから徒歩25分。舗装はされているが、急勾配の上り坂でちょとした登山である。数回の休憩をとりながら、やっとこさ山門についたころには、汗が流れ落ち息が上がっていた。
菩提寺は西国三十三所巡礼を中興し、世に広められた花山法皇が崩御されるまでお住まいになった地として番外寺院となっている。納経しご朱印をいただく。納経所の前からの展望は絶景。有馬富士、瀬戸内海、遠くは小豆島まで望める。山道を登ってきた巡礼者にはありがたいご褒美である。最後に花山法皇御廟所で拝礼し、札所を後にする。
花山院バス停について時刻表をみると次の便まで1時間待ち。早春の晴天の日、バスの便数の多い停留所までウォーキングすることに。「成谷口」というバス停でやっとバスに乗車できた。
花山院で頂いた「巡礼者への法話」という印刷物に書かれていたことに感銘をうける。以下その抜粋。
「巡礼が出来る事の幸せ」
・・・自分も家族も健康で、家族やその他の協力もあり、時間も取れる、費用も出せる、などの条件が満たされて、巡礼をすることを許される存在なのです。このことに心からの感謝をして巡礼とは何かと考えてみると巡礼は単なる御利益信仰ではない事が判ります。その理由は巡礼を御利益信仰としたら恵まれて巡礼出来る人だけが御利益を頂けるという不公平な信仰となってしまうからです。・・・
第二十五番 御嶽山 播州清水寺
宗派 天台宗
開基 法道仙人
御本尊 十一面千手観世音菩薩
創建 推古天皇35(627)年
御詠歌 あはれみや 普き門の 品々に なにをかなみの ここに清水
番外花山院 菩提寺
宗派 真言宗
開祖 法道仙人
創建 白雉2(651年 本尊 薬師如来
御詠歌 有馬冨士 麓の霧は 海に似て 波かと聞けば 小野の松風
札打 2013年3月12日
紅葉と湖面の青がマッチしてきっと美しいんでしょうね。
>いつ竹生島さんに行けることやら
今も巡礼中という状態にしておくのも、またひとつの信仰心かもしれません。