一人居の部屋に帰りてあてどなく夜の林檎を音たてて食む
壮年の悲しみ:佐藤佐太郎「帰潮」の巻頭歌
出棺の時刻となりて頃合いをはかるごとくに蝉鳴き始む
20代の孤独:佐藤佐太郎「歩道」の巻頭歌
< 高さの揃わぬ埴輪 >:現代万葉集「日常」より
湧き出ずる秋の泉の輝くは青き水藻の揺れいるかたち
アフリカが目覚める歌:寺山修司の短歌
佐藤佐太郎の「難解歌」:那智の滝の歌
佐藤佐太郎自選歌集「海雲」:60歳代以降のこころ
戦時には防空壕になるべしと思いてわれは地下駅に立つ
第一歌集の巻頭歌:火鉢に炭をつぐ歌
第一歌集の巻頭歌:齊藤茂吉「赤光」
「星座」50号記念号巻頭佳詠8首
風のなか島影あまた静まりて秋の瀬戸内水軍の道
戦いの軌跡を映す画像見て世紀最後のイヴを過ごせり
皇帝ペンギンの歌:塚本邦雄の短歌
再読の本のページの傍線と異なる箇所に太き線引く
ホメロスの歌:岡井隆の短歌
1960年生。「星座α」(選者)所属。日本ペンクラブ会員、現代歌人協会員。日本歌人クラブ会員。尾崎左永子に師事。「寺山修司論」で現代短歌評論賞候補作。角川短歌大賞候補作二回。神奈川県川崎生。
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