東京メトロ(旧:営団地下鉄)半蔵門線の永田町駅は地下3階にある。といっても地下2階との高低差は30メートルほどもあるから、実質は地下5階くらいに相当するだろう。
とてつもなく長いエスカレーターがある。地下を走る下水道などを避けているのだろう。その駅を利用しているとき、ふと脳裏をよぎったのは、「防空壕としては最適だ」ということ。SF映画の一場面も念頭にあった。
短歌を詠むのに大きな感動はなくてもいい。ちょっとした感動・心の動き・連想があればいい。そんなことを思った一首だった。
歌集「夜の林檎」にも収録したが、のちに歌歴の長い人から「発想がユニークだ」と手紙を頂いた。自分ではそう変わった発想ではないと思っていたのだが、個性とはそのようなものかも知れない。