ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Ukulele Sweetheart (2000) / Ohta-san "Herb Ohta"


ビクターへの移籍(復帰)第二作目。「Globe Roots」という同社のワールド・ミュージックのシリーズにおけるオータサン作品として、本作のリリースを皮切りに、ライル・リッツとの「ウクレレ・デュオ(2001)」、単独での「ハワイアン・スイート(2002)」の三作が発売された。

帯のキャッチコピーは『ハーブ・オオタのウクレレが奏でる、ハワイアン音楽第2弾』とあり、一作目「ウクレレ楽園」に引き続いて、今回も「ウクレレ演奏によるハワイ音楽」というテーマは堅持したうで、今回のアルバムでは全体がゆったりとしたやさしい曲調でまとめられている。タイトルは「ウクレレの恋人』といった意味だろうか。選曲は「11曲のハワイの恋唄」というコンセプトのようだ。

1. 星のレイ
2. カルアの恋唄
3. プア リーリーレフア
4. 月の夜は
5. エマリウマイ
6. 古きハワイの唄~カマアイナ ケイキ
7. ヘエイア
8. ブルー・ハワイ
9. スイート・サムワン
10. マウナロア
11. 恋人よ,アロハ

ミュージシャンはライル・リッツ(b)、ジュニア(ukulele)、のほか、フランシス・ホオカノ(ビブラフォン)やグレッグ・サーディナ(スティールギター)も加えたハワイアン・バンド編成。日本のスラック・キー・ギタリスト、山内雄喜が3曲でゲスト参加している。ハワイ録音(Audio Resource ホノルル)。

この当時の日本では 2000年4月から2013年3月まで、NHK-FMで『ワールドミュージックタイム』 が放送されるなど、こうした非西洋ルーツの音楽に対して国内リスナーからの需要の高まりも背景にあったと思われる。2000年代を通じて日本からハワイへの渡航者数は減少傾向にあったと言われるが、音楽の分野ではこのあと2002年には同じく日本のレコード会社(ソニー・ミュージックエンタテインメント )がハワイのソロ・アーチストとして初めてジェイク・シマブクロを獲得、2006年には映画「フラガール」の大ヒット、ハワイ音楽本の出版が相次ぐ等、ハワイ音楽に対する国内音楽リスナーによる認識は高まってゆく。


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