ガワ萌ヱ日報

わずかな情報と膨大な妄想で構成された、ガワ萌ヱな人のためのWEB壁新聞です。

気ぐるみの効能をあなどるべからず。

2008年03月18日 17時27分06秒 | ウルトラ

(画像提供・amiママさま)

この着ぐるみを見て、美しいと感じるワタシってどうよ。

このブログのサブタイトルである 「岩田栄慶面」からはハズレるのだが、
(毎度のことだろって?いやあ、よーくわかっていらっしゃる~)
たまにはガワに対する個人的な思い入れを吐かせてくれたまへ。
というのも、以前、この記事を書きかけていた時に、
「ウルトラマンスタジアム休館」というニュースが飛び込んできたんだよね。

「なんで?!」という驚きの直後に、
「ああ・・・やっぱり」という思いがよぎったことは否めない。
ジャングルの前例があったからである。

実はそのくらい、アトラクショーの常設小屋を維持するのは大変なんである。
都市部の大阪、東京は言うに及ばすだが、
いよいよ石川でもしんどくなったのか・・・と思った。
よみうりランドとか、スカイシアターの実情は知らないが、
諸経費が比較的安く抑えられる地方においても、
優秀なアクターさんを育成&確保するのは大変なんだな~と。

その点、常設小屋はアクターさんの育成にはもってこいの施設だと思う。
「ここ一発!」のステージを日に何度も経験できる場所なんて、
そうそうあるもんじゃございません。
東海地方でよくやってる巡回公演でも、最大3連休×2ステージ=6回。
それが常設小屋なら、最大週6日×5ステージ=30回。
(いや、全部こなせるツワモノはさすがにいないと思うけど)

そりゃあ習熟度も上がろうってもんですよ。

ひっらぱ~(注・ひらかたパークのこと)とかだと、
春休み&夏休みに連続公演してたりするけど、
ウルトラだけってことはまず無くて、プリキュアとか戦隊とか、
ドラえモンなんかと入れ替わり立ち代りだから、
やはり週30回なんてことにはならないハズ。

やっぱ、技量を磨くには、場数を踏むのが一番だと思うわけですよ。
もちろん日々の鍛錬が一番大切だってことに異論はありませんが、
アトラクは勝敗が全ての格闘技ではなく、
飛んだり跳ねたりのアクロバットショーでもなく、
間違いなく 演劇の一形態である と思ってるわけで。

しかもそれは、ステージの上だけの演劇ではなく、
スーツを着た瞬間から始まる演劇なわけで。

それがわかったのは、スタジアムのショーを見たからである。
その前に見たファンタジックライブは、
劇場を使う以上、演劇に限りなく近いものであることは予想できた。
(実際そうだった)
しかしスタジアムの場合は、お子様がウルトラマンに会うための施設であるから、
そこにガワを着た人が立っていれば成立するわけで・・・
ショーといっても、「戦うふりで十分だしな~」とか思ってた。

と こ ろ が す っ と こ ど っ こ い 

それが「闇の伝説」だったから、というのもあるだろうが、
オープニングのニセメビから、最後の撮影会のザギさままで、
そこにいたのは、スーツを着た誰か ではなく、
映像で見るより遥かにリアルで、しかもキャラクターが立ちまくった、
ウルトラマンそのもの・・・いや、それ以上のものだったのだ。

TVの真似事を、それらしくやってればいいじゃん・・・

・・・なんてトンでもない!!

ワイヤーもトランポリンも、CG合成もミニチュアセットも無い。
だけど目の前で繰り広げられているのは、
まぎれもなくウルトラ戦士と、怪獣+悪の宇宙人たちとの、
知恵と力のせめぎあいなんである。

・・・正直スマンカッタ・・・

もう一つ、常設小屋ならではだと思えるのが、
ライティングマジックの巧みさである。
限られた設備を最大限に生かした光線と爆発の演出が心憎い。
これは仮設小屋とか、共用施設では再現出来ない、
常設小屋ならではの演出の練りこみの成果だと思う。

いよいよ明後日20日にスタジアム再開されるわけだが、
今後もこれだけのレヴェルを維持し続けるのは並大抵のことではないだろう。
平日のショーの回数が減るかもしれない。
平日の営業日が減るかもしれない。
春休み&夏休み以外の休館期間が長くなるかもしれない。
それでも、スタジアムの存続を願わずにはいられない。

子供の頃、身近にウルトラマンに接する機会があったなら、
かくも長いウルトラ空白期間を過ごすことはなかったと思う。
子供の脳というのはそれほどまでに柔軟で、
幼い時に刻み込まれた輝かしいヒーローの記憶は、
そう簡単に薄れるものではない。
古びた箱型TVでヒーローを見ていたワタシでさえ、
ツルギを一目見て戻ってきたくらいだから、
画像のようなメビウスをその目で見た子供が、
この光景を忘れることは生涯ないのではなかろうか。

もちろん、いつか子供は大人になる。
しかし、心の奥深いところにヒーローを住まわせている大人は、
ある意味幸せだと思う。
それを仲間たちと分かち合えるとしたら、それは得がたい喜びであると思う。
人生のある時期にヒーローの存在を信じ、憧れを覚えた者たちの、
世代を超越した共通認識というか連帯感というか・・・
それこそが、大いなる 「ウルトラの絆」 なのではなかろうか。

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