自衛隊の放水によって生まれた「猶予の一日」は、
傍目には完全な膠着状態に見えた。
この猶予を無駄にしないための知恵と力が、
果たしてこの国にまだ残っているのか?
今日になって、事態が少し動いたようだ。
自衛隊航空消防隊の継続放水によって、
ヘリからの放水では不可能だった、
これまでより幾許かは安全と思われる時間帯を
わずかながら確保することが可能になっているようだ。
その間に、東京消防庁ハイパーレスキュー隊が体制を整え、
連続7時間継続放水、いや継続注水が決行された。
これは下から見当をつけて放水するものではなく、
遠隔操作で伸ばしたアームの先から、
目標=使用済み燃料保存プールが満水に至るまで注水し続け、
放射線の発生源を一時的にでも完全水没させることを意図しているようだ。
そして水没させることで、そこから発生する放射能を最小限にとどめ、
さらなる冷却手段を講じる時間をひねり出すという、
いわば三段構えの抵抗作戦であるように見える。
放水&注水によって、放射能を帯びた水蒸気が吹き上がっている間、
作業員は敷地内の被災した設備には近づけない。
ならば可能な限り注水を継続して、
再び放射能の数値が上がり始めるまで時間を、
復旧作業に当てようというのか?
ここまで防戦一方で状況が悪化し続けた原発との戦いに於いて、
人類による初の対抗手段となり得るのか?
しかしこの難敵に対して、どれほどの幸運がもたらされようとも、
人が完全勝利することはない。
「核の力」とはそういうものだ。
しかし、ただ座して完全敗北するわけにはいかない。
抗って抗って、チカラの限り抗って、護れる限りを護り抜く。
我々はすでに多くを失った。
だからこそ、まだ残っているものたちを全力で救わなければならない。
毎日が、毎時が、毎分が正念場。
傍目には完全な膠着状態に見えた。
この猶予を無駄にしないための知恵と力が、
果たしてこの国にまだ残っているのか?
今日になって、事態が少し動いたようだ。
自衛隊航空消防隊の継続放水によって、
ヘリからの放水では不可能だった、
これまでより幾許かは安全と思われる時間帯を
わずかながら確保することが可能になっているようだ。
その間に、東京消防庁ハイパーレスキュー隊が体制を整え、
連続7時間継続放水、いや継続注水が決行された。
これは下から見当をつけて放水するものではなく、
遠隔操作で伸ばしたアームの先から、
目標=使用済み燃料保存プールが満水に至るまで注水し続け、
放射線の発生源を一時的にでも完全水没させることを意図しているようだ。
そして水没させることで、そこから発生する放射能を最小限にとどめ、
さらなる冷却手段を講じる時間をひねり出すという、
いわば三段構えの抵抗作戦であるように見える。
放水&注水によって、放射能を帯びた水蒸気が吹き上がっている間、
作業員は敷地内の被災した設備には近づけない。
ならば可能な限り注水を継続して、
再び放射能の数値が上がり始めるまで時間を、
復旧作業に当てようというのか?
ここまで防戦一方で状況が悪化し続けた原発との戦いに於いて、
人類による初の対抗手段となり得るのか?
しかしこの難敵に対して、どれほどの幸運がもたらされようとも、
人が完全勝利することはない。
「核の力」とはそういうものだ。
しかし、ただ座して完全敗北するわけにはいかない。
抗って抗って、チカラの限り抗って、護れる限りを護り抜く。
我々はすでに多くを失った。
だからこそ、まだ残っているものたちを全力で救わなければならない。
毎日が、毎時が、毎分が正念場。