海月美紗のしょうかっこう

小確幸とは 小さいけれども確かな幸せ という意味
何気ない毎日のなかで 小さな幸せを見つけたい

2月14日(金)原町・押雄神社の狛犬

2025年02月14日 | 神社仏閣

押雄神社(おしおじんじゃ)は南相馬市原町区北新田に鎮座。行方郡延喜式内社八座のうちの一座。旧社格は村社。

御祭神:天之押雲根命(あめのおしくもねのみこと)

社号標と鳥居、扁額

神橋

拝殿の前に1対の狛犬。昭和18年(1943)12月8日の建立。「必勝祈願」と読める。太平洋戦争の真っ只中…

拝殿に向かって右側は吽像の玉取り

左側は阿像の子取り

3段カールとレースの襟のようなたてがみ、真っ直ぐに伸びた尻尾の両脇に3つの渦巻き。既視感。これは相馬の小泉八坂神社の狛犬ととてもよく似ている。

頭の上でピンと伸びているのは、耳? 小泉八坂神社の狛犬より彫りはやや深い。 

子獅子のふにゃっとした表情!

龍に縁取られている拝殿の扁額

向拝下の彫刻

拝殿右側阿形の木鼻

拝殿左側吽形の木鼻

流造の本殿と木鼻

社殿は小高い山の中腹にある。木立の向こうに田んぼが広がり、その南側には新田川が流れる。

市街地から離れた集落にある神社だが、社殿の彫刻の立派さに思わず唸ってしまう。鳥居はしっかりと補強され、参道も境内もきちんと整備されている。気持ちがいい。境内に植えられている木は桜だろうか、暖かくなった頃にまたお詣りしようと思う。

 

 

 

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2月12日(水)原町・多珂神社の狛犬

2025年02月12日 | 神社仏閣

南相馬市原町区に鎮座。延喜式内論社。旧社格は郷社のちに県社。別名:鷹大明神。

御祭神は、伊邪那岐大神。「奥相志」によれば、多珂荒御魂命(たかのあらたまのみこと)を祀る。

一の鳥居と社号標。遠くからでも分かるくらい大きい。

表道入口と社号標、二の鳥居と扁額。

参道の途中に1対の狛犬。昭和4年(1929)の建立。

阿像は玉取り、吽像は子取り。大きな耳が特徴的。阿像の耳は前を向き、吽像の耳はやや下を向く。

前髪はふさふさと目にかかり、たてがみは耳の後ろを通って肩から流れ落ちクルリと渦巻く。勇ましいのに優しげ。

尻尾は立ち上がって二手に分かれ、後ろ脚を覆うようにして美しく流れる。子獅子も親獅子の特徴をしっかり受け継いで大きな耳。表情が愛らしい。

手水舎と由緒碑

入母屋造の拝殿と扁額

木鼻。耳が大きく目がクリッとして、参道の狛犬と表情が似ている。

一間社流造、脇障子付きの本殿。菊や牡丹の花々、脇障子の龍や鷹など、彫刻がとてもきれい。さすが、鷹の神社…

稲荷神社・八坂神社

社殿は旧本殿を流用したもので文化4年(1807)の建造、昭和39年(1064)に移築。

雷神社と御神木。御神木は雷神社の後ろに堂々と立っているはずだった…

御神木の根元に鎮座する青麻大権現の石碑。青麻神社は仙台市宮城野区に鎮座する中風封じの御神徳で有名な神社。

参道脇の神池に、小牛田山津見神社の小祠と金比羅神社の石碑。

七福神の石像

東門。鳥居の柱だけ残ったのか…

以前の様子をネットで検索すると、境内には杉檜樫などの古木がうっそうとして厳かな雰囲気が漂っていた。今は、社殿のまわりは御神木をはじめとして多くの大木が切り倒され、大きな切り株だけが残されている。古木が傷んで伐採せざるを得なかったのか、震災後の除染のために伐採せざるを得なかったのか… 境内は明るくなって見通しがいいが、古木・大木が好きな私としては鎮守の森が姿を変えてしまったようでさびしい。

 

 

 

 

 

 

 

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2月10日(月)名取熊野三社の狛犬たち

2025年02月10日 | 神社仏閣

名取熊野三社は、平安時代後期に熊野本宮大社・熊野速水大社・熊野那智大社を分霊して高舘丘陵のふもとに建てられた。三社を合祀せずに、紀伊熊野三山と位置関係が同じになるように勧請しているのは全国でも名取だけ。

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【熊野本宮社】

御祭神は熊野櫛家都御子大神(くまのくしけつみこのおおかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、熊野牟須美大神(くまのむすみのおおかみ)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、熊野速玉之男大神(くまのはやたまおのおおかみ)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)。

鳥居

拝殿と扁額、八咫烏の額・幕

拝殿と神輿社の前に1対ずつの狛犬

何だか本当に「犬」…   手編みの赤いマフラー?があったかそう。

静かで落ち着いた雰囲気。参道や境内に桜の木がたくさん植えられている。雪景色もいいが、桜や新緑の頃もどんなにかきれいだろうと思う。

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【熊野神社】旧称は熊野新宮社、旧社格は県社。

御祭神は速玉男尊(はやたまのおのみこと)。相殿に伊弉冉尊(いざなみのみこと)、事解男尊(ことさかのおのみこと)、菊理媛神(くくりひめのかみ)を合祀。

社号標と鳥居、参道

拝殿と扁額

拝殿の前に向かい合って鎮座。台座が低くて親近感がわく。阿像は顎に髭、吽像は頭に角を生やしている?

拝殿の後方に玉垣に囲まれた本殿(奥の院)が3棟並んで建てられている。中央に証誠殿(しょうじょうでん)、その東側に那智飛龍権現社、西側に十二社権現社。厳かで格調高い。

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【熊野那智神社遙拝所】

左に道を進めば村田、右の道を進めば熊野那智神社の表参道に出るらしい。

狛犬はかなり年期が入っていて阿像の足や吽像の鼻先が欠けている。でも、大事に祀られているのだろう、榊の緑に赤いスタイがよく映える。

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【熊野那智神社】旧社格は村社

御祭神は羽黒飛龍大神(はぐろひりゅうのおおかみ)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。相殿に黄泉事解男命(よもつことさかおのみこと)、速玉神(はやたまのかみ)、家都御子神(けつみこのかみ)、大穴牟遅神(おおなむちのかみ)、天照皇大神を配祀。

社号標と門柱。熊野那智神社に鳥居はなく、境内の奥には鐘楼がある。神仏習合のなごり。

八咫烏社。おみくじの八咫烏がたくさん並んでいたのが、とてもかわいらしい! 

拝殿と扁額

雪の中に鎮座する狛犬。しめ縄の首輪がおしゃれで、赤いスタイが白い雪に映える。

身門から名取の街が見える。ずっと遠くには閖上の浜、仙台空港も見渡せる。境内は広く、散策路が整備されている。また新緑の季節にお詣りしたい。那智の滝まで上り下りできるかしら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2月9日(日)名取・下増田神社の狛犬

2025年02月09日 | 神社仏閣

下増田神社(しもますだじんじゃ)は、宮城県名取市の北釜地区に鎮座する神社。

御祭神は、大日孁命(おおひるめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)、別雷神(わけいかづちのかみ)、熊野加美呂杵櫛御食命(くまのかふろぎくしみけのみこと)。

仙台空港のターミナルビルのすぐ東側。神社の近くにある北釜防災公園からは離着陸する飛行機がよく見える。

震災後に新しく建てられた鳥居。

拝殿の前に狛犬が1対。建立年は不明。

阿像

吽像

狛犬の彫りが荒いのは津波にのまれたせいなのか。口をぎゅっと結び、強い目力を放っている。狛犬がここに留まっていることが奇跡。

手前が拝殿。奥は末社の産神山祇神社(おおやまつみじんじゃ)。

本殿。津波で海水をかぶった。拝殿は流出したが、本殿は流されずに残った。奇跡。

産神山祇神社の社殿は流されずに残った。社殿を襲った津波の高さが壁に表示されている。

石祠、石碑

海岸線から6~700m、鎮守の森が津波から神社を守ったのか。まばらに残った松の大木は神々しく、合間から見える広い青空がさみしい。

境内には、震災で犠牲となった地域住民の名が刻まれた慰霊碑と住民の避難誘導にあたり殉職した消防団員の名が刻まれた木碑。桜の若木だろうか、広い境内にたくさん植えられている。

 

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2月6日(木)小高・益多嶺神社の狛犬

2025年02月06日 | 神社仏閣

益多嶺神社(ますたみねじんじゃ)は南相馬市小高区の北端、原町区との境目付近に鎮座。甲子大国社(えのきねだいこくしゃ)の名で知られる。旧社格は郷社。行方郡延喜式内論社。

御祭神は大国主大神(おおくにぬしのかみ)と少彦名大神(すくなひこなのかみ)のゴールデンペア!

社号標と一の鳥居

二の鳥居。明治41年(1908)以前に建てられた木製の鳥居が損壊したため、令和3年(2021)に再建。

参道の赤い橋

三の鳥居。文化年間(1804~1818)に建てられた鳥居が震災で損壊したため、平成31年(2019)に再建。

参道の階段を上りきると、拝殿の前に1対の狛犬。石工名・建立年は不明。

阿形、子取り。巻いたたてがみと前方に流れるような尻尾が特徴的。子獅子の可愛らしい笑顔。

吽形、玉取り。鼻も口も大きく、くりっとした目が優しげな表情。後ろ姿の尻尾が立派。

拝殿と扁額。拝殿の前には、1対の俵が狛犬風に。

本殿。屋根も素晴らしいけど、ネズミや打ち出の小槌が彫刻されてるのが何だかうれしい。

大黒さま

太田農神社・茂神社・雷神社

天満宮・日御碕神社

祖霊社

厳島神社

木の根っこに大国さまと恵比寿さま

紅梅、蝋梅、十月桜、猫柳、四季桜、境内には春を告げる花がたくさん咲いている。

神社のまわりの樹木は伐採されたのだろう、大きな切り株がたくさん残っている。明るくなった境内に四季折々の花木が。

大きな枝垂れ桜が咲いたらさぞやきれいだろう、他にはどんな花が咲くだろうと楽しみ。一の鳥居から続く長い参道は桜並木になっていた。暖かい風が吹く頃になったら、もう一度お詣りして広い境内をゆっくり散策したい。

 

 

 

 

 

 

 

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