食用にされる日本産のクラゲは、主にビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲ、エチゼンクラゲの3種。
いずれも、刺胞動物門/鉢虫綱/根口クラゲ目/ビゼンクラゲ科
△ビゼンクラゲ
(2023.5.2 加茂水族館にて)
以前はスナイロクラゲと呼ばれていた。今はビゼンクラゲ。
クラゲは、触手と付属器を取り除いて傘の部分を食べる。約98%が水分。生のままでは軟らかくて崩れやすいから、普通は食塩とミョウバンで塩蔵する。流水で洗い、よく水気を切ってから味付けする。
△ビゼンクラゲの1種
(2024.4.30 加茂水族館にて)
スナイロクラゲと同種。
有明地方では、このビゼンクラゲを赤クラゲ、ヒゼンクラゲを白クラゲと呼ぶらしい。
一般的に言う「アカクラゲ」「シロクラゲ」とは全く違うから気をつけて!
△ヒゼンクラゲ?
(2024.4.30 加茂水族館にて)
バックヤードで飼育されていた小さいクラゲ。「まだ展示していないシロクラゲです!」という説明。ということは、これがヒゼンクラゲ?
有明地方ではヒゼンクラゲ(食用の白クラゲ)が獲られ、普通にスーパーに並んでいるということ。量は少ないが日本全国にも流通しているというから探してみなくちゃ!
△エチゼンクラゲ
(2024.4.30 加茂水族館にて)
食用にはなるけど、あまり流通していないということ。ビゼンクラゲと比べると食感がとても硬く、大きいので加工に時間とコストがかかることが原因。
(2023.5.2 加茂水族館にて)
大きくなると傘径2m・重さ200kgに… 確かに食欲は失せるかも…
巨大になったクラゲが大量発生して漁の網を壊すので、駆除の対象になっている。「エチゼン」という名前を返上させたいという動きもあるらしい。
△おなじみの中華クラゲ。原産地は外国、製造は日本というパターンが多い。これからの暑い季節、中華クラゲは酢の物や冷やし中華のトッピング、ビールのおつまみに大活躍しそう!
クラゲにはコラーゲンが含まれている。シワを予防する効果あり。その上、低カロリーでコリコリとした食感で食べ応えがある。ダイエット食品としてgood !
中華クラゲも美味しいけど、今度は国産クラゲも気をつけて探してみよう!